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ソードアート・オンライン 〜黒の剣士と神速の剣士〜
SAO:アインクラッド
第32話 教会
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ヤーが姿を現した。
「カ、カゲヤさんですか?」
「はい」
「えーっと………だれ?」
「ここに住んでいる子供達の保護者だ」
「そうなん「カゲヤ兄!?カゲヤ兄だあーー!!」……ほえ?」
サキが言い終わる前に周りの扉から甲高い少年の叫び声と共に子供達が駆け出してきた。
「久しぶり、カゲヤ兄!今日はどんな話聞かせてくれるの?」
「ねぇねぇ!武器見せて!武器!」
「綺麗な宝石ある?」
次から次へと子供達が言いよってくる。
「落ち着けお前たち。後から見せてやるから」
「いつもすみません。カゲヤさん」
「いえ、好きでやってることですから」
「……あの、こちらへどうぞ。今お茶の準備をしますので……」
サーシャさんは呆気にとられているキリト達を礼拝堂の右にある小部屋へと案内する。
俺も小部屋へ向かおうとした時、不意に2階から声が降ってきた。
「あら?カゲヤ君じゃない。珍しいわね。こんなところに来るなんて」
来なければよかった……
瞬時に声の主が誰かわかり教会に来たことを後悔した。
何とかサキがいることだけは隠さなければ……
「久しぶりだな、アテス」
声のした方を振り向くと予想通り、白髪の30歳前後の女性が階段の手すりに座っていた。
「最近全然会わなかったから寂しかったわ〜」
「………用件は何だ?」
「相変わらず冷たいわね。でも、そんなところも私は好きよ〜」
やっぱりこいつは苦手だ……
にっこりと笑うアテスを見ながら俺は再び用件を聞く。
「用件って程のものじゃないけど、奥でクロードが待ってるわよ」
「そうか」
なぜここに来るのがわかったんだ?
ふとそんな事を疑問に思いながら階段を上る。
「ふふ、私もついて行こうかしら」
アテスの近くまで階段を上ると、アテスが手すりから降り近寄ってくる。
だが近付こうとした直後、俺とアテスとの間をナイフが物凄い勢いで通過し壁に突き刺さる。
それと同時に階段の前から殺気にも似た何かが漂ってくる。
「そこにいるのはアテスさんじゃないですか」
ナイフを投げた張本人
(
サキ
)
は笑顔でアテスに話しかける。
殺気がだだ漏れだ……
「あら、いたの。ここはガキが多いから気付かなかったわ〜」
アテスも笑顔で返す。
こっちも抑えられないのか殺気が漏れている。
「オバさんには見分けるのが難しかったですかねー」
「あら、言ってくれるじゃない。この青ガキが」
「なんですか、この白髪ババア」
これだから合わせたくなかったんだ……
この2人は会う度に毎度毎度言い争うのだ。
始まったらもう手がつけられなくなる。
その間
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