第四十六話 福島少佐!いきなりバレンタイン!!その十
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その福島のところにだ、瞬が来ると。
少女達は瞬にだ、黄色い声を送った。
「悠木大将よ!」
「やっぱり可愛いわ!」
「小さくて童顔で」
「まるで小学生みたい」
実際にそう見える。
「モデルになってる声優さんもそうだけれど」
「本当に可愛いわね」
「もう好きになりそう」
「愛したいわ」
「こ、困ります」
瞬は少女達に囲まれてだ、赤面して言った。
「そんな、私なぞに」
「この謙遜がいいのよね」
「初々しくて」
「妹みたい」
「私年下だけれど」
それでもというのだ。
「何かもうね」
「妹みたいよね」
「そうそう、姉性本能をくすぐられて」
「たまらないわ」
「あ、あの」
顔を真っ赤にしたまま言う瞬だった。
「私は、その」
「大将にもチョコレート贈るわ」
「もう皆でね」
「大将、頑張ってね」
「今回も正々堂々と戦ってね」
「応援してるわよ」
「はい、皆さんに約束します」
瞬は勝負のことはだ、真面目に敬礼をして応えた。
「今回も日帝衆の武人として正々堂々と戦います」
「この真面目さもいいのよね」
「ちっちゃくて可愛くて真面目で」
「もう美少女よね」
「軍服が少しだぶついてて」
「ブーツも帽子も大きめで」
瞬のその服装も話される。
「これがいいのよ」
「やっぱり大将って可愛いわ」
「もう食べちゃいたい位」
「お姉さんが教えてあ・げ・る」
「いけないことを一杯ね」
「あの、ですから私はです」
また顔を真っ赤にさせて言う瞬だった。
「まだそうした経験も」
「あら、処女なの」
「じゃあキスとかも?」
「まだなの?」
「ないです」
極めて正直にだ、瞬は必死の顔で答えた。
「そんなこととても」
「とてもって」
「もう完全に処女なのね」
「キスもまだっていう位の」
「完璧な処女なのね」
「私の操は旦那様になる方だけのものです」
こうまで言うのだった。
「それが大和撫子ですから」
「ええ、確かにね」
「それこそが大和撫子よね」
「それはその通りよ」
「けれどそれは相手が男の人の場合で」
瞬を囲みつつだ、女の子達は言うのだった。
「女同士だとね」
「別にいいじゃない」
「大将も同性愛はいいらしいし」
「それならね」
「いけません、恋仲でないと」
ここでも真っ赤な顔で言う、やはり必死の表情だ。
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