第四十六話 福島少佐！いきなりバレンタイン！！その九
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「ではです」
「はい、皆少佐を応援しています」
「悠木大将も」
「あんな奴等には誰も送っていません」
何処の誰かは言うまでもない。
「ですからご安心下さい」
「今度こそ日帝衆は勝ちます」
「絶対に」
「誰もあんな連中には贈りませんから」
「何があっても」
「あいつ等には爆弾を送ります」
チョコレートどころかというのだ。
「それかカミソリか」
「とにかくです」
「チョコなんて贈りません」
「何で贈らないといけないんですか」
「あんな連中には」
「私に贈ってくれると嬉しいですが」
福島はこう注意した。
「しかしです」
「しかし？」
「しかしっていいますと」
「誰にも爆弾やカミソリを送ってはなりません」
それはというのだ。
「絶対に止めて下さい」
「どんな悪い奴でもですか」
「嫌な奴でも」
「そうしたことをしてはいけないですか」
「そういうのを送ったら」
「こうした話があります」
ここで福島が話すことはというと。
「いじめドラマです、ある」
「あっ、そのドラマのですね」
「いじめ役の俳優さんにですか」
「カミソリが送られた」
「そうなんですね」
「抗議の手紙が殺到し」
リアルの世界であったことだ。
「街を歩けば罵られ石を投げられ」
「いじめ役の俳優さんが」
「そんな目に遭っていたんですね」
「そして二度とこんな役はしないと言われました」
某人間・失格の話である。
「あまりにも酷い目に遭ったので」
「そうですか」
「そうしたことがあったんですね」
「演じている役で憎まれて」
「そのせいで」
「はい、ですから」
それでというのだ。
「皆さんはです」
「人にカミソリはですね」
「そうしたものを送ってはいけないのですね」
「何があっても」
「例え誰にも」
「それは人として正しい行動ではありません」
少なくとも犯罪である。
「そのことはお願いします」
「わかりました」
「そうしたことはしません」
「私達少佐に約束します」
「絶対に」
こう言って誓うのだった、少女達も。
「そんなことする位ならですね」
「普通にすべきですね」
「最初から送らない」
「絶対に」
「そうです」
まさにだ、その通りだというのだ。
「私は皆さんに願います」
「はい、それじゃあ」
「少佐にチョコレート遅らせて頂きます」
「あの二人には何もしません」
「徹底的に無視します」
少女達は言った、そしてだった。
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