第四十六話 福島少佐!いきなりバレンタイン!!その八
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「実はでごわす」
「太師以前からあったという説もありますね」
「そうでごわす」
実際そうした説もあるという。
「そして平安鎌倉室町とでごわす」
「常にあったものですね」
「戦国の世は」
まさにこの時ことは。
「織田信長公然り武田信玄公然り」
「そして上杉謙信公も」
「多くの方が楽しんでいたでごわす」
その同性愛をだ。
「その素晴らしさは男女の愛と同じでごわす」
「そうですね、私もです」
「大将もでごわすな」
「男女の絆は私の主人となる方のみですが」
しかしというのだ。
「女性もです」
「愛せるでごわすな」
「はい」
強い声で答えるのだった。
「そうです」
「それこそでごわす」
「日本の愛を知る者ですね」
「本朝で同性愛が罪になったことはないでごわす」
この件で罪に問われた者は歴史上誰もいない、間違ってもこれで火炙りになったりはしない。それが日本だ。
「作者の百合趣味もあるでごわすな」
「はい、作者はですね」
「同性愛には興味はないでごわすが」
否定もしないがだ。
「しかしでごわす」
「女性同士を書くことは好きですね」
「そうした倒錯、退廃も好きでごわす」
「だから今回もですね」
「よしとしているでごわす」
「そもそも同性愛を否定していませんし」
男同士でも女同士でもだ。
「だからこそ」
「そうでごわす、大将もです」
「女性から貰ってもいいですね」
「既に大将は女性からも人気があるでごわす」
作中においてだ。
「それも絶大な」
「では」
「福島潤一郎少佐とでごわす」
今回の出撃する日帝衆の軍人である。
「共に出撃するでごわす」
「はい、二条城に」
「それでなのだが」
「福島少佐だが」
陸軍衆を統括する桂と大山も言って来た。
「今は金閣寺の前にいる」
「あそこで女の子達から送迎会を受けている」
今回の出撃へのだ。
「そこに行くといい」
「二条城に行く前にな」
「そして合流してだ」
「そのうえでだ」
二条城に行ってくれというのだ。
「是非な」
「頼んだぞ」
「承知しております」
陸軍衆の敬礼でだ、瞬は応えた。
「ではこれより」
「頼んだでごわす」
西郷も言った、そしてだった。
瞬は日帝衆本部からだ、まずは金閣寺の前に行った。そこに行くと絶世の美男子が女の子達から熱い声を受けていた。
「少佐、チョコレートもう用意しています」
「是非受け取って下さいね」
「二条城に送らせてもらいました」
「少佐宛に」
「有り難うございます」
福島は少女達に礼を述べた。
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