ブルボン 〜小さいおじさんシリーズ1
[7/7]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
。そんなにびっくりして頂いて巨人冥利に尽きるな。
「24種類の菓子を一口で食せる大きさに仕上げ、筒状の袋に収めた逸品…ここにあるのは『薄焼き・焼きエビ風味』『チョコラングドシャ』『黒糖きなこウェハース』です」
端正が肩を震わせた。
「…素晴らしい、これなら一つの菓子を3人で割って無駄な粉を散らかさずに済むというもの…!」
そこまでストレスだったのか、粉が。管理職やってて粉一つでやいのやいの云っていたのなら、早死にもするわな。
「これで今日の茶菓子は決定だな!余はこの、チョコラングドシャに決定!貴様らも好きなのを選べ!」
「では俺は、このウエハースを試してみよう」
端正は恐る恐る、ウエハースを袋から引き出した。
「…散らかりそうだなぁ」
「私はこの煎餅に致しますか。…しかし惜しむらくは話が長引き過ぎて、湯が冷めてしまったことですな。もし、そこの巨」「わー!!」「わわぁわぁ――!!」
白頭巾を押さえつけて叫びつつ、2人が交互にちらりとこちらを見る。…俺はそっと立ち上がると、薬缶をコンロにかけた。…俺はあくまで、居ないことにし続けるが利用はするらしい。
奴らの性格や好みはイヤというほど知らされたが、結局、こいつらは何者で、どういう理由でこの部屋にたむろしているのかは分からず仕舞いのままだ。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ