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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第495話】
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増やしてどうすんのよッ!! バカバカバカバカッ!!」
目尻を釣り上げ、怒りの表情の鈴音、バカを四回も言う辺り彼女という単語が余程気に入らなかったのだろう。
「困るなぁ、ヒルト。 幾ら僕でもこれ以上増えると……ねぇ?」
笑顔だが困ったように眉根を下げたシャルだが、何処か怒りを沸々とさせている印象を受ける。
「……ふむ。 ……やはり皆より早く先手を打つべきか……」
ラウラはというと、腕組みして一人ぶつぶつと呟いていた。
「あ、あはは……。 何かごめんね、ヒルト。 修羅場っちゃった。 てへっ☆」
そう言いながら誤魔化す美春、てへっと言われても正直困るのだが――と。
「あ、そろそろ消灯時間が迫ってるよ? 今日はここまでにして、また明日以降にしない?」
未来が場を収めようとそう言った、時計を眺めると確かに消灯時間が近づいていた。
それを見た各々は渋々といった感じで立ち上がり、各々が俺に対しておやすみなさいだの覚えてなさいよだのと言って部屋を出ていく。
ほっと一息つく俺に、残っていた未来がクスッと微笑むと俺の後ろに回り、肩を揉み始めた。
「ヒルト、今日はお疲れ様」
「あ、あぁ。 ……俺だけじゃなく、未来も、他の皆もだよ。 ……それに、理央や玲、セラ、静寐のお陰でもあるんだから――そういや、皆は無事なのか?」
「うん、軽い打撲だけだったから。 ――皆にも感謝、だね?」
未来の言葉に、小さく頷く俺に、未来は肩を揉むのを止めると――。
「ンンッ……! さぁて、そろそろ私も寝ようかな?」
ぐぐっと腕を天井に伸ばした未来は、顔だけを此方に向けると――。
「ヒルト、おやすみ。 ……また明日ね?」
「ああ、おやすみ未来」
そう返事を返すと、未来は静かに部屋を後にした。
静寂が訪れた自室、時を刻む秒針の音が妙に大きく聞こえた。
……そういや、楯無さんや簪はどうなんだろうか、一夏や篠ノ之は――。
そんな事を考えていると、俺は深い眠りにつく――そして、また夢の続きを見始めた。
場面は代わり、俺は誰かと戦っていた、相手の顔には靄が掛かっていて誰だかわからなかったが、身体付きからして男だというのはわかった。
「ぜぁぁああああッ!」
振るう太刀の一撃を払い除ける――弐乃太刀である光刃を纏ったブレードが僅かに装甲を掠めた。
表示されたシールドエネルギーが大幅に減少するも、弐乃太刀の隙を付き――。
「隙だらけだぞ、――ッ!!」
一瞬の隙をついた俺の連撃――持っていた武器には特徴があり、幅広い刀身に銃身の機構がつい
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