暁 〜小説投稿サイト〜
IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第495話】
[2/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
「そ、そぅね。 ……少なくとも、か……かっこ良かった……わよ、アンタ……」


 照れ混じりの鈴音は、ふぃっと顔を逸らす、そんな鈴音が可愛いと思った。


「僕も、ヒルトに助けてもらったのが凄く嬉しかったよ? 来てくれて、ありがとう」


 ニコッと微笑んだシャル、だが彼女やラウラを助けたのは謎の男――誰だかわからないが、ISを纏っていた得体のしれない四人目の操縦者――。

 難しい顔をしていたらしく、ラウラは俺の頬をツンツンと指でつつくと――。


「ヒルト、どうした? 難しい顔はヒルトには似合わない。 ……私の嫁なのだ、笑顔でニカッとだぞ?」


 いつか俺がラウラに言った親父の言葉を聞き、俺は何度か瞬きをしてからラウラに笑顔で応えた。

 それを見た一同は安堵したらしく、笑顔を溢す。


「ヒルト、今日はお疲れ様。 ……でも、私が見た時は身体に怪我――ううん、重症に近かったのに、今改めて見ると青アザ一つも出来てないよね?」


 未来がそう言い、俺は軽く首と肩を回して異常がないかを確認するも、特に痛みなどは出なかった、不思議と疲労感もない――疲労感がないのは寝ていたからだと思うが。

 ――と、ここで脳内に声が響いた。


『それは、私がマスターの身体機能を回復させたからなのですよぉ(≧ω≦)b ナギちゃんは出来る子なのですよぉ( ̄^ ̄)』


 ISを纏っていないのに不思議と顔文字が浮かぶのは、コアとリンクしてるからか或いは若干毒されてきてるのか――。


『プンプン(`ε´) 毒されてるなんて失礼なのですよぉ!(`ヘ´) マスターにおこですよ、おこ!(`o´)』


 そんな小うるさい声を半場無視しつつ、俺は気になっている事を聞いた、無論それは――。


「未来、回収したコアと俺が乗っていた打鉄のコアは?」

「あ、うん。 回収したコアは山田先生に預けてあるよ。 ……ヒルトの乗っていた打鉄のコアは、今休眠状態でお母さ――有坂先生の預かりになってるよ」

「母さんの?」


 ……母さんが預かるのならば特に何ら問題は無いだろうと思う。

 ふと美春を見ると、口を開いた。


「大丈夫だよ。 彼女は眠ってるだけだから、直に起きるよ」


 元ISコアである美春が言うのだから間違いは無いだろう――軽く安堵の溜め息を吐く俺に、何故かジト目の未来と美春を除く五人――。


「お兄ちゃん、彼女って?」


 先手で言ったのは美冬だ、表情は穏やかなものの、その背後には修羅が見え隠れしていた。


「……うふふ」


 小さく笑みを溢したのはセシリア、だがやはり美冬と同様に背後に何かが見える。


「……アンタねぇ、これ以上
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ