第10話 眼
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?」
サソリと白髪のチンピラは上を見るという動作が被り、不良の男は驚きながら後ろを向いた。
白髪のチンピラ風の男がサソリの方を振り向きながら睨みを利かす。
「なんだてめえ」
サソリのジト目が一層強くなる。
白い髪に見開いた目、所々抜けている数本の歯……芸術とは程遠い出来だ。
うーん、オレの傀儡コレクションには入らねえかな……でも全くないよりはマシかな
上に移動した音を眺める。取りあえず白井は生きているようだ。
「お前が?」
さっきのチャクラ反応はコイツ?
忍とは世を忍ぶ者。
あんまし戦闘も期待できそうにないかなー。
と考えていると白髪のチンピラが拳を振り翳して、サソリを殴りつけるように近づいていた。
サソリは拳の軌道を見て紙一重で躱そうとするが
「ん?」
チンピラの腕があり得ない角度で曲がり始めてサソリの顔面に綺麗に入った。
「!?」
躱せたはずの攻撃を躱せなかった。サソリの頭は少しごちゃごちゃし始めた。
顔面にクリーンヒットの拳がさく裂しサソリ吹っ飛び、コンクリートむき出しの壁に叩きつけられる。
「邪魔だ」
チンピラの男がサソリに近づいて、二度目の攻撃を開始しようとする。
サソリは外套を掴まれて、持ち上げられる。やはり持ち上げた腕は奇妙なうねりを持っている。
「軟の改造ではなさそうだな……幻術の類か」
攻撃方法は単純だが、これは解いておかなければ。
御坂や白井に殴られるとは違う……サソリにとっては、久々の実践形式に顔が少しだけ綻んだ。
そして同時に両指からチャクラ糸を飛ばして周囲の様子を探る。クモの巣よりも細く弱い糸を出して、人間の動作に連れられてブチブチと切れていく。
やはりコイツの周囲だけ光の進み具合がおかしいな。と分析しているが、チンピラは構いなく二撃を加える。
サソリは、咄嗟に感じ取った軌道上に腕を持ってきて受けきり、掴んでいる不良の関節を逆方向へと捻り上げた。
「がああ!?」
不良の男は、外された腕を抱える。
サソリは不良の男から腕を外して、距離を取った。
不良は、ポケットから折りたたみナイフを取り出してサソリに切りかかろうと前に突き出してくるが、サソリは切れていくチャクラ糸の軌跡を感じながら周囲の情報を総合して、ナイフの軌跡を探っていく。
サソリは少し広めに身体を構えると自分の触覚に集中した。頭をほんの少しだけ傾けてナイフの刃を自分の頬へと受け流す。
サソリの頬が数センチ切り裂いた瞬間にサソリは開いていた構えを解いて、腕をナイフに沿うように腕を滑らせる。少し通常とはズレた角度に向けて拳を突き出した。
不良のナイフがより傷口を大きくしていく角度を読み込み、足を一歩踏み込む。
あとは、少し上に向かせながら弧を描くように
視覚上では肩の上で何もないが、拳がグニ
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