40.オープン・コンバット
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それは正に、人々にとって悪魔のような存在だっただろう。
『復権復古復権復古復権復古復権復古復権復古復権復古復権復古復権復古復権復古復権復古復権復古復権復古復権復古復権復古復権復古復権復古復権復古復権復古………』
『芸術は破壊!破壊は芸術!!美しきものが皆壊れるのならば壊してしまえば醜いものも美しい!貴様らも美術品にしてやろうかぁぁああああぁーーーーッ!!』
『やぁみんな!僕は悪を滅殺して正義を遂行する正義の化身アルガーマンだよ!僕より身長が高い奴はみんな悪だから死にぃえあえあえあえあえあ?あ?ああっあ痲耆mr[.ンwe聯\quee24リーアぺ御jr!!』
大通りを埋め尽くす狂気の軍勢。このオラリオでは時代錯誤とも言える全身鎧に身を包み、意味不明な言語を発しながらも手に持った武器はしっかりと構えられた集団に、人々は恐怖した。
「な、なんだあいつらはぁッ!?」
「そんなっ!何でダンジョンの外でまで襲われなきゃならないのよっ!?」
「何所から入ってきた!!ラキアの特殊部隊か何かか!?畜生、ギルドは一体何やってたんだよ!!こういう時の為に金払ってるんじゃないのか!?」
「逃げろっ!!集団の奥に親玉みたいな馬鹿でかい鎧が迫ってる!!踏み潰されたらペチャンコだぞっ!」
「イヤァァァーーーーッ!!」
底辺のレベル1冒険者や非冒険者たちは蜘蛛の子を散らすように一斉に通路から逃げていく。鎧たちはまるで理性が感じられないのに、槍を持った兵が前の布陣をがっちりと固める典型的な突撃体勢で突っ込んでくるため、冒険者たちも迎撃するにしきれない。
「くそっ、隙間がねぇ!これじゃどれだけ頑張って近づいても剣が届く前に串刺しにされちまう!!」
「進軍速度が速すぎる……!!これじゃ魔法を叩きこもうにも詠唱が間に合わないよぉ!!」
『抵抗は無意味だだだだだ!!じっと死てロヨヨ。ああっ、脚を斬り落として伸長を縮めルルだけで済ム。馳駆っとシ升ョョョーーーーッ!!!』
逃げ惑う人々に、奇声をあげる鎧の槍が迫る。最後列でその姿を確認したエルフの女性は、横に走っていた男に足を引っかけて転倒させた。
「うわぁッ!な……いきなり何するんだ!」
「煩い!このままだと追い付かれるだろう!貴様がそこで足止めしろ!!」
「ふ、ふざけるなぁ!何で俺が見ず知らずの女の為に――ヒィッ!?」
鎧の足音がすぐ近くに迫っている事に気付いた男は、悪態をつく暇もなく四つん這いでなんとか逃げようとする。しかし、死への恐怖に腰が抜けたのかせいで動きがおぼつかない。必死で後ずさる男に鎧たちが追い付くのは必然だった。
逃げられないことを確信し、男は目をつぶって身構えるしかない。
しかし、男を待っていたのは想像と全く違う緊張感のない
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