第3章 リーザス陥落
第83話 カースA討伐戦
[13/14]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
クルックーさんと頑張りました……」
「はい。シィルさんも頑張ってくれました」
盛大に、触手の残骸を足蹴にしているランスに、シィルは 必死に弁明。クルックーも肯定してくれた。
そして、ランスは、完全に油断をしている様だ。
「ぎっしゃああああああ!!!!!」
最後の足掻き、とも言えるカースAの叫び。
それは、触手の残骸を強引に引き寄せると、ランスに絡む。
「うげっっ!!」
「ら、ランスさまぁ!?」
巻き付かれたランスの姿を見て、絶句してしまうシィル。あの触手に絡まれて、バラバラにされてしまった人たちを見てきているからだ。
「ら、ランスの馬鹿!! 油断してっ!!」
マリアが、チューリップを向けるが。
「こらぁ! オレ様まで、吹き飛ばす気か!?」
「バラバラの粉々より、マシでしょ!」
「マリア、手伝おうか?」
「こらぁああ! 志津香!! 喜々と魔力を貯めるんじゃない!!」
まだまだ、余裕があると思えるのは、カースAが殆ど死にかかっているからだろう。
万全の状態であれば、もうランスは……と考えられるのだから。
「ちょ……、大丈夫なの? あれ?」
アテンがユーリにそれを訊く。
巻き付かれた経験があるから……と言うのは、忘れて、男達が殺されていった姿は見ているから、流石のアテンも心配だった様だ。
でも、殆どのメンバーは心配している姿は皆無だった。
「はぁ……、相変わらず、ムラがあるな」
ユーリは、ため息を吐きながら、剣を鞘に収めていく。
「って、フォローはしないの?」
「いや……」
ユーリは、完全に鞘に収め切った所で言った。
「もう、終わってる」
その言葉の意味が、アテンには判らなかったが……直ぐに判る事になる。
その後に、ユーリが呟いた言葉《煉獄・斬光閃》
光の筋が、カースAの本体に何本も伸び……、それが切れ目となって、粉々になっていく……。最終的には、ランスの拘束を説いたのだ。
「なっ…………」
何が起きたか判らない。
ただ、判るのは……、あのカースAが完全に沈黙した、と言う事。そして……。
「こら! ユーリ!! オレ様のスーパーな装備が汚れたではないか!」
「助けられて無茶苦茶言うなって」
「下僕であれば、当然なのだ! そして、対応が遅い!」
「バラバラにされるよりはマシだろ?」
まるで、危険を感じてなかった、と言う事だった。
2人をよく知っているであろう、回りの者達も同様だった。
最終的には、ランスが更に調子に乗って……シィルだけじゃなく、マリアにまでも手を出しそうだったので、志津香が実力行使をして 阻
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ