暁 〜小説投稿サイト〜
ランス 〜another story〜
第3章 リーザス陥落
第83話 カースA討伐戦
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クルックーさんと頑張りました……」
「はい。シィルさんも頑張ってくれました」

 盛大に、触手の残骸を足蹴にしているランスに、シィルは 必死に弁明。クルックーも肯定してくれた。
 
 そして、ランスは、完全に油断をしている様だ。

「ぎっしゃああああああ!!!!!」

 最後の足掻き、とも言えるカースAの叫び。
 それは、触手の残骸を強引に引き寄せると、ランスに絡む。

「うげっっ!!」
「ら、ランスさまぁ!?」

 巻き付かれたランスの姿を見て、絶句してしまうシィル。あの触手に絡まれて、バラバラにされてしまった人たちを見てきているからだ。

「ら、ランスの馬鹿!! 油断してっ!!」

 マリアが、チューリップを向けるが。

「こらぁ! オレ様まで、吹き飛ばす気か!?」
「バラバラの粉々より、マシでしょ!」
「マリア、手伝おうか?」
「こらぁああ! 志津香!! 喜々と魔力を貯めるんじゃない!!」

 まだまだ、余裕があると思えるのは、カースAが殆ど死にかかっているからだろう。
 万全の状態であれば、もうランスは……と考えられるのだから。

「ちょ……、大丈夫なの? あれ?」

 アテンがユーリにそれを訊く。
 巻き付かれた経験があるから……と言うのは、忘れて、男達が殺されていった姿は見ているから、流石のアテンも心配だった様だ。
 でも、殆どのメンバーは心配している姿は皆無だった。

「はぁ……、相変わらず、ムラがあるな」

 ユーリは、ため息を吐きながら、剣を鞘に収めていく。

「って、フォローはしないの?」
「いや……」

 ユーリは、完全に鞘に収め切った所で言った。



「もう、終わってる」



 その言葉の意味が、アテンには判らなかったが……直ぐに判る事になる。


 その後に、ユーリが呟いた言葉《煉獄・斬光閃》

 光の筋が、カースAの本体に何本も伸び……、それが切れ目となって、粉々になっていく……。最終的には、ランスの拘束を説いたのだ。

「なっ…………」

 何が起きたか判らない。
 ただ、判るのは……、あのカースAが完全に沈黙した、と言う事。そして……。


「こら! ユーリ!! オレ様のスーパーな装備が汚れたではないか!」
「助けられて無茶苦茶言うなって」
「下僕であれば、当然なのだ! そして、対応が遅い!」
「バラバラにされるよりはマシだろ?」

 まるで、危険を感じてなかった、と言う事だった。

 2人をよく知っているであろう、回りの者達も同様だった。
 
 最終的には、ランスが更に調子に乗って……シィルだけじゃなく、マリアにまでも手を出しそうだったので、志津香が実力行使(炎の矢)をして 阻
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