試験
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機動を予測して銃弾を撃ち込む。
……相手のシールドエネルギーは順調に減少してる。
相手は機動を読まれてるのに気付いてパターンを変えてきた。けど動きを変えたせいで動きがぎこちない。攻撃に討って出るチャンスに見える。
侍風な打鉄を装備しといて射撃だけで終わらすのは勿体ない。剣を転送。PICで一気に接近。
「くぅ!」
相手は慌てた様な射撃で此方の接近を阻止、牽制してくる。
距離を詰める事を優先して相手射撃は最小限だけ避ける。当たる確率は高い。けど間合いに接近するまではシールドは持つ。ギリギリで避ける練習にもなる。
残り数メートル、流石に当たり初めてシールドエネルギーが減少した。けど計算通り十分に持つ。……可笑しい。それは経験者の試験管の方が判ってる筈、何で相手は射撃だけで……?
不味い。
銃を持ってない手にいつの間にか相手も剣を転送してある。避けるのに集中してて気づかなかった。当たる。もう勢いは止まらない。まさかこのタイミングで合わせられるのは予想以上……相手はどうやら接近した方が得意だったみたいだ。
相手は此方が間合いに入る寸前に一気に剣を振った。
……油断した。このタイミングだと防ぐのも避けるのも難しい…今のままだと当たる。
…下げていたスペックを少しだけ上昇させる。
上がったスペックに任せて片手で剣を振り相手の不意を突いた剣を弾く。相手の剣は飛んだ。そして剣を失って唖然としてる相手に勢いのついたまま蹴りを叩き込む。相手は地面に落下した。
相手のシールドエネルギーはまだ辛うじて残ってる。…けど動かない…気絶したみたいだ。此方は被弾覚悟の接近の時に二割ぐらいエネルギーを失った。
あのまま剣の直撃受けたら四割になってた。
……人並みに抑えてた身体スペックを上昇させる羽目に為るとは思わなかっ…た……別に当たっても十分に勝てた…何で剥きになってスペック上げた?自分でも意外に負けず嫌い?
『……75番試験は終了だ』
試験は終ったみたい…降りよう。
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