第15話 VS血斧王
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、強者への餓えでもあるが、前回も乱入しようとした処で取り逃がしたのだ。今回こそはと、百代の必死さは何時もの倍以上だ。
「そらッッ!!」
百代は現地さらに近づくと、想いきり跳躍して向く敵が有ろう周辺の上空に来た。
そこで降りて探そうと思ったが、如何やら探す必要もなさそうだった。
「ハハ、やってるな!」
木々がなぎ倒されている場所から、中々の風圧が空まで上がって来た。
無論、自分たちの居場所は此処だぞと言ってるような目印を、百代が放っておく筈が無い。
上記の事は、如何考えても百代の勝手な捉え方に過ぎないが。
そうして自分に都合のいい風に勝手に受け取った百代は、躊躇なくその地点に飛び降りた。
そして図らずも、百代は両者の間の地点に着地した。
「へぇ〜、お前達がこの騒動の首謀者か!」
百代は両者を値踏みするように見る。
その上でのパッと見の感想を言う。
「なんでお前たち仮装したまま戦ってるんだ?ハロウィンはまだまだ先だぞ?」
百代はマイペースにその場の空気など知った事も無く、口を開いた。
確かに客観的に見れば、バーサーカーの格好も士郎の魔術使いとしての戦闘装飾も仮装やコスプレと指摘されても仕方がなかった。
「さっきからダンマリしてるが、戦ってるんなら私も混ぜてくれよ、いや混ぜろ!」
「・・・・・・・・・」
百代の発言に士郎と言えば、開いた口が塞がらない気持ちでいた。
ガイアの代理人の目を偽るアクセサリー型の特製の礼装を渡して対策を取っていた百代が、自分から乱入してくるとは夢にも思わなかったからだ。
その上、発言が戦闘衝動丸出しの言葉故、士郎は頭を抱えたい気持ちに陥った。
そんな風に士郎が悟られない様悩んでいると、百代とは別の当事者が彼女を凝視しながら呟く。
「・・・・・・ダ」
「あん?」
「・・・ダ。・・・・・・血ダ・・・血ダ血ダ、血血血血血血血、血ヲ寄コセェエエエエエエ!!」
咆哮しながら百代に狙い定めて突進していくバーサーカー。
勿論突進だけでなく、百代を捕えたバーサーカーは躊躇なく斧を凄い勢いで振り下ろした。
「ハハ!」
それを百代は笑いながら躱す。
勿論躱されてもバーサーカーの攻撃は続く。
振り上げ振り下ろし横に薙ぐようにするなど、百代を亡き者にするために乱暴に斧を振っていく。
斧を振る度に大気は悲鳴を上げたり、地面はダンダンと抉れた跡が増えていく。
勿論斧の豪快な攻撃が止まないと言う事は、百代は未だ生きているのは勿論、掠りもしていない。
「その巨体とそのパワーで大した速度だが、当たらなければ意味がない。――――今度は私の番だ!」
バーサーカーの連続攻撃を躱す仕
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