番外編隻腕の大剣使いと愚かなる殺戮者1
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転移門に足を向けるーーー
「ちょっと待て」
突然、オレと同じクレーマーの少年がオレを呼び止める。
「それ・・・《両手剣》か?」
「え?・・・《ドラゴンビート》のことか?《刀》みたいだけど一応《両手剣》だぜ」
この《ドラゴンビート》は形状がドラゴンの横顔みたいな鍔から海賊の刀のような刃が角のように生えているため、他人には「西洋風な刀」と間違われることが多い。おまけに「防具と武器がミスマッチ」と言われることも少なくない。
「竜を模した《両手剣》、赤い忍者装束、鱗模様の籠手、・・・《隻腕のドラゴン》ライリュウってお前か?」
「・・・そうだ」
こいつーーーオレが名乗ってもなかったのに、オレの正体を的確に言い当てた。ーーーいや、オレは攻略組のトッププレイヤーで、キリトやアスナさんより外見の特徴は強い。街中で見掛けたらよく見れば多分大体の人は解ると思う。
「お前のバトルに少し興味がある・・・」
「ッ!?」
目の前のこの少年はシステムウィンドウを操作してオレにメッセージを送りつける。その内容はーーー
「デュエル申請・・・?」
オレはこの少年のデュエル申請に少し驚いている。こいつはーーーオレとデュエルしたいのか?それは別に構わないけどーーーなんだろう。他のプレイヤーとは少し雰囲気が違う気がする。
「ところで、お前名前は?」
「そうだったな、俺の名は・・・」
この時初めて知った。これがーーー
「・・・スイだ」
殺戮者スイとの出会いだった。
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