番外編隻腕の大剣使いと愚かなる殺戮者1
[1/3]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
ライリュウside
2024年9月10日第35層・ミーシェ
今オレは以前シリカのピナの蘇生に協力する際に宿泊した宿にいる。その理由はーーー
「・・・美味い」
シリカにお勧めされたチーズケーキを食べるためにここへ来た。口に入れた瞬間広がる甘味、滑らかな舌触り。これはもうーーー
「・・・堪らん」
「何が堪らないの?」
「ん?」
誰だ?人のスイーツタイムを邪魔する奴は。声のする方に目を向けるとーーーピンク色の髪と茶髪のツインテールの少女が。
「ブフッ!シリカ!?リズさんまで!?・・・」
キリッ
「何が「キリッ」よ!いやー、あんたが超甘党だっていうのホントだったのね」
「だから言ったじゃないですかリズさん!ライリュウさんも大分癖になっちゃってますね」
なんでこの二人が一緒にいるんだよ。それにオレがここにいるのが解ってたみたいだなオイ。
「おかげで普段はお目にかかれないモノも手に入ったわ〜」
「え?見せちゃうんですか?」
なんだ?何を手に入れたんだ?意味深なセリフを言ったリズさんが握ってるのはーーー《写真結晶》?この世界でカメラの役割を果たすアイテムだけど、何を撮ったんだ?
「激レア!!《隻腕のドラゴン》のスイーツタイムのほころんだ笑顔!!これ売ったらいくらで売れるかしら」
「やめろォーーーーーー!!」
なんつーモン撮影してんだこの人!しかももう現像してるぞ!なんかオレすごい目ぇ細めてる!頬赤らめてる!唇緩んでる!何!?オレいつもこんな顔してんの!?
「リズさん、流石に可哀想すぎますよ!」
「シリカ!」
シリカが助け船出してくれた!今ならシリカが女神に見えてくる!この金の亡者に言ってやれーーー
「第一、男性のスイーツタイムの表情の写真なんて・・・もしかしたら売れるかもですね。ライリュウさん若干女の子顔ですし・・・」
「裏切り者ォーーー!」
なんだよ、シリカまで売る気満々じゃねえか!結局オレをどうしたいんだよお前ら!オレを羞恥心という地獄に陥れたいの!?オレに味方なんていなかったのか!?あとシリカ、女顔ってなんだ!初めて言われたぞ!
******
「ハァー・・・なんとか写真データの抹消には成功したな・・・」
なんなんだよあいつら、絶対オレを見つけて尾行してたんだろ。でなけりゃ《写真結晶》なんて持ってないだろーーー
「しかし参ったなぁ〜・・・」
少なくともあの二人がいると絶対スイーツなんて食えない。オレが甘い物食べてる時に絶対物陰に隠れて撮影する気だ。というか、あれ盗撮だよな?しれっと犯罪犯してるぞ。
このままログハウスに帰るかーーーと思ったけど、まだ腹が膨れな
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ