25.「押すなよ!押すなよ!!」と言うのは、「押せ!」って言っているのと同義語である。
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草を手に入れると、鬼神の如きスピードで町に戻り、プックルの案内でベネットさんの所に帰ってきた。
ベネットさんにルラムーン草を渡すと、早速調合にとりかかる。
ベネットさんの説明では、魔道書を読んでも魔法適正が無いと使えないので、調合した薬を飲む事で、魔法適正を付けると言う事だ。
つまり、ベネットさんが作る薬を飲んで、ルーラの魔道書を理解すれば、ルーラを唱える事が出来るらしい。
ベネットさんが調合している間、ルーラの書を読み理解した。
もしかしたら最初から適正が有るかもしれない…なんせ主人公ですから!(勇者じゃないクセに!とか言うなよ…)
試しに唱えてみる。
「ルーラ」
……………静かに時が流れた。
「よし!薬が出来たぞい!」
出来上がった薬は形容し難い臭いを放っている。
100%断言出来る!味も最悪だろうと…だって、入れてた物がすごかったもん!
「ただ、残念な事に…一人分しか薬はない。誰が飲むかのう?」
立候補してないのに、満場一致で俺になった。
正直俺もこんな物飲みたくない…が、ルーラの魅力の方が勝る!
俺は躊躇わず一気に飲み干した。
走馬燈が見えました。(父さ〜ん…)
気が付くとみんなが心配そうに俺の事を覗き込んでいる。
特にピエールの顔が近い。
どうやらピエールに膝枕されている様だ。
柔らかい太腿が俺を刺激する。
思わずピエールを押し倒す俺!
「トチ狂うな!」と股間を蹴り上げられ身悶える俺!
心配してくれたみんなに呆れられる俺!
そんな俺が大好きな俺!
「さっさと起きんか!」
股間を押さえながら、へっぴり腰で立ち上がる。
「さ、ルーラを唱えてみぃ。何処か遠くをイメージして唱えてみぃ。」
「む、無理ッス…いま、イメージ出来ねッス…」
・
・
・
よし!気を取り直して(宝玉が定位置に戻ったし)意識を集中する。
うーん…何処行こう?
フレアさんの所に行くか?
いや、成功すれば何時でも行ける。
ヘンリーの所に行って自慢するか?
うん!そうしよう!
「ルーラ」
・
・
・
目の前にラインハット城がそびえていた。
大成功じゃん!
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