第二十三話 入学テストその六
[1/2]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「それもかなり。だからやっぱり」
「がっつりにするの?」
「勇気が少しいるけれどね」
「勇気を出せば何でも美味しく食べられるわ」
これは本当にその通りでした。
「本当に何でもね」
「それ要ったら蛙でも何でも食べられるわよ」
「蛙も?」
「美味しいらしいわよ、あれ」
これは私も聞いたことはあります。食べたことはないですけれど。
「あと鹿もね」
「鹿だったらすぐそこにいるじゃない」
何処の鹿かすぐにわかりました。
「奈良公園にそれこそ一杯ね」
「あれ食べたら駄目らしいわよ」
「そうなの」
「何でも春日大社の神様の使いなんだって。それで昔からね」
「ふうん」
どうやら奈良県の人達には好かれていないらしいですけれど。悪食でしかも凄く食べるし態度はでかいしやられたらやり返すだそうで。聞いているととんでもない鹿達です。
「駄目らしいわ」
「何だ、残念」
「猪なんかは豚に近いし」
「馬は美味しいわよね」
「そうそう、広島で結構食べるのよね」
馬刺しは広島じゃ結構多いのは佐野先輩からも御聞きしています。私の家でも何回か食べたことがあります。確かに美味しいです。
「あと変わったものっていったら」
「鰐食べたことある?」
「あれ鶏肉に似てるらしいわね」
昔阪神にいたパリッシュって選手が好きだったって聞いています。やっぱりこれも食べたことはないです。
「すっぽんは?」
「贅沢よ」
これもないです。高いですし。
「あれはねえ。京都とか堺が有名だけれどね」
「高いからね」
「普通食べられないわよ」
皆で言い合います。
「河豚なんか好きなんだけれどあれも」
「高いのはね。やっぱり」
「無理無理」
皆あまりそういうのは食べたことがありません。うちの家では結構あんこうを食べることが多いですけれど。不細工なお魚ですけれど美味しいと思います。
「やっぱりそれ考えたら変なものとか高いものって」
「食べる機会ないわね」
「最近ネットで手に入るそうだけれどね」
これは聞いたことがあります。時代も変わったものです。
「それこそ鶉とか兎とかも」
「兎も食べられるの」
これは私は知りませんでした。
「美味しいらしいわよ、あっさりしていて」
「ふうん」
「フランス料理じゃ多いんだって」
またしても全然馴染みのない食べ物が出て来ました。
「これも鶏みたいな味だそうよ」
「鶏肉なの」
「私は食べたことないけれどね」
「じゃあペットショップとか学校で飼っていたりする」
また一人が言いました。
「ああした兎もやっぱり?」
「鶏肉みたいな味なのね」
「当然でしょ、兎なんだから」6
「まあ兎だったらそうよね」
「兎の味がそうなら」
「けれど」
兎のお話が続きます。
「
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ