原作前の学園生活
勇者の悩みと初めての友達?
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買い物する事ができなく、後日また、彼女達と出かけるはめになったが。
今向けられている感情はあの時と似ている…………いや、まったく同じだと思う。
ああ、何があってこんな状況になったかって?
「おはよう。上山君。」
「…………ああ、おはようグレモリー」
ほとんどこいつが原因だ。
グレモリーさんとの放課後黒歴史事件の次の日。
昨日の事があったので気にしていたが学校でのグレモリーさんかはの接触もなく、授業と授業の間の休み時間はグレモリーさんバリア(取り巻きの生徒)が今日もはたらいていて、俺の平穏な学園生活が過ぎていく…………はずだった。
昼休みに俺は今だ友達もいないため、自分の机で1人、作った弁当を食べていた。他のクラスメイト達は数人で固まって楽しそうに笑いながら昼食を食べていて過ごしていた。
その日の昼休み。
やっと昼休みまでの授業が終わり、他の生徒は食堂へ行ったり、友達と一緒にご飯を食べるため集まり始めていた。
はぁ〜。楽しそうだなぁ。賑やかなクラスで1人だけで食べてるのって目立つし、無性に惨めに感じるなぁ。
クラスで食べるの嫌だし、明日から弁当を持ってこずに食堂で昼食買ってたべようかなぁ。はぁ〜。
登は歴代最強の勇者であったため、期待の大きさに潰されそうになった事があったり、強大すぎる力を持つゆえに孤独を感じた事も多く、自身の両親を早くに亡くしていたため、1人の辛さになれてはいたが、やはり寂しさを感じる人間であった。
少し泣きそうな顔になりながらも登は昼食の準備をし始めた。
もしも、俺の未来の切っ掛けとなる地点が存在するならばは、それはこの瞬間だったのだろう。
「お昼を一緒に食べないかしら?」
美しい響きのある声だった。
暗い霧に覆われていたはずの頭に何故かその声だけは届き、霧が晴れたようで、止まっていた思考を再開させた。
今の言葉は誰かが誰かを昼食に誘った言葉だろう。俺に向けられた言葉ではない事はわかっている。
でも、誰かへ向けられた言葉だったけれど、泥沼にはまりかけていた俺は、その声によって救われた。
我ながら勝手だと思う。
俺の学園生活は最初は失敗したかもしれないけど、挽回するチャンスはいくつもあった。「自分は変人と思われているのでクラスメイトとは話す事ができ
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