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戦姫絶唱シンフォギア〜装者が紡ぐ破壊者の心〜
1話「2翼のライブと破壊者」
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あぁ。その時にアイツ等から奪ったのが、このエクスカリバーだ」

俺はそう言って手に持ったエクスカリバーを、俺の義理の叔父にあたる、弦十郎のおっちゃんに見せる。

「………では、大ショッカーの目的は何だというんだ?」

「アイツ等の目的は世界を支配することだろうな。その為に、今日のような怪人に人を無条件で殺させる」

俺がそう言うと、その場にいた人達の表情が強張った。

「まぁ、俺が大ショッカーを潰せば問題がないんどけどな」

「っ!でも、それだと士義兄さんが!」

俺の発言に翼が反論する。

「なら、誰が奴等を倒す?奴等に対抗できるものが俺達にあるか?」

「それなら、聖遺物を持つ私達も戦えば!」

「そいつは無理だ。奴等には到底及ばない」

「なら、エクスカリバーはどうなの?君が言うには、もう覚醒済みなんでしょ?それなら常時、フルパワーで扱える筈よ」

白衣を着た女性ーーー櫻井了子女史がそう言う。

「エクスカリバーは所有者を自身で選ぶ。そして、それに選ばれたのは天羽奏だ」

俺がそう言うと、全員が天羽奏の方に視線を向ける。

「だが、奏は今はまだ万全の状態ではない。それに、もしギアを纏えば、今度は本当にーーーー「その心配はいらない」なに?」

弦十郎のおっちゃんが言いきる前に、俺が話に横やりを入れる。

「エクスカリバーには所有者の治療を行う能力がある。だから、天羽奏がエクスカリバーを持っていれば治る筈だ。………リンカー投与による体の侵食もな」

「士義兄さん、それは本当なの?」

「本当だ。実際に、俺もその能力に救われたこともある」

「……士君。先程から気になっていたんだが、いったい誰からここのーーー特異災害対策機動部二課を聞いたんだ?」

弦十郎のおっちゃんが、このタイミングでもっともなことを言う。

「義親父に聞いたんだよ。手短にだが、大体の事を聞いた。翼が戦ってることも、ここがどういう組織なのかもな」

「やっぱりか………」

弦十郎のおっちゃんが溜め息混じりにそう言った。

「弦十郎のおっちゃん、俺を二課に入れてくれ。俺はしばらく日本にいるつもりだから、丁度いいだろ?」

「……それは、大ショッカーと関係があるのか?」

「……アイツ等は今まで目立って行動したことは少なかった。だが、今回は日本で目立つような事件を起こしやがった。なら、少なからずとも、アイツ等は日本で何かをする筈だ」

「それを防ぐために、士君を二課に入れろというのか?」

「それだけじゃない」

俺はそう言って翼を見た。

「アイツ等に、翼の夢の邪魔をさせないためだ」

俺がそう言うと、弦十郎のおっちゃんが目を丸くする。

「ふ、ふははははっ
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