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戦姫絶唱シンフォギア〜装者が紡ぐ破壊者の心〜
1話「2翼のライブと破壊者」
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ると同時に纏っていたギアが少し弾け飛んだ。

そして、その弾け飛んだギアの欠片が、先程逃げた少女に当たってしまう。

「おい、死ぬな!目を開けてくれ!生きるのを諦めるな!」

奏が倒れた少女に近づきそう叫ぶ。

「フハハハハハハッ!聖遺物を纏う者もこの程度か」

そんな中、私の近くから男の声が聞こえた。

「誰だ!」

「小娘どもに名乗るつもりはないが、冥土の土産に教えてやろう。我々は大ショッカー!いずれ、この世界を支配するものだ!」

そう言って姿を見せたのは、異形の怪物だった。

その怪物は灰色の牛のような姿をしていた。

そして、その怪物の後ろには同じような怪物が数十体存在していた。

私はふと、奏の方を見る。

だが、次の瞬間に私は奏が何をしようとしているのかを理解してしまった。

「だめよ、奏!それを歌ってはいけない!」

「っ!?まさか、絶唱を歌うのか!?くっ!お前ら、あの小娘を殺せ!」

目の前の怪物がそう言うと、その後ろにいた怪物2体が奏のもとに向かって走り出した。

「奏!逃げて!」

私がそう言うも、奏は逃げようとはしない。

「生きることを諦めるなと言ったお前が、生きることから逃げるのか?」

様々な爆音などが響く中で、そんなことを言う人の声が聞こえた。

「それに、ノイズといい、お前ら大ショッカーといい、7年ぶりに義妹と会う邪魔をするんじゃねぇよ!」

ガン!ガン!

その声と共に、奏に向かって走っていた2体の怪物が吹き飛んだ。

そして、私はその声に懐かしさを感じていた。

「士義兄さん?」










































































〜士Said〜

「こういうときに限って渋滞に引っ掛かるなんて最悪だったな」

ライブの時間に30分遅れて会場についた俺。

だが、そんなことを言っている場合ではなかった。

会場の入口から大勢の人が走って逃げているからだ。

それに、会場の方から微かに爆音が聞こえる。

「……ノイズか。それとも、アイツ等か」

俺はそう呟くと、あるものくるんだ風呂敷を持って、逃げ出してくる人混みを会場の中を目指して突き抜けていく。

会場の中に到着した俺が見たものは、大量のノイズとそれと戦っている二人の少女だった。

「翼とあれは、天羽奏か?」

「おい、死ぬな!目を開けてくれ!生きるのを諦めるな!」

俺がそんなことを呟いてい
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