第68話 ラグナロク・コア
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球体がルインに当たり、アーマーの一部が弾け飛ぶが、構わずに突き進んだ。
「っ!?」
「てやあああああああっっっ!!!」
チャージセイバーでバイルに再び裂傷を刻み、エックスとゼロが同時にチャージショットを放った。
放たれた二発のチャージショットはバイルの傷口に吸い込まれるように炸裂した。
「ぐああああああっ!!……流石だな、英雄…っ!!」
傷口から爆発を起こし、その爆発は徐々に規模を増していき、ゼロ達は咄嗟に身を屈めた。
「う…っ」
爆発の影響で飛んでいた意識を取り戻して辺りを見回すと爆発によって外壁が吹っ飛び、宇宙空間が見えた。
「大丈夫かい…ルイン?」
アーマーが一部破損しているが、ダメージは大したことがないためルインは微笑む。
「大丈夫だよ、ただアーマーが破損しただけ、VAVAの時みたいに動力炉が破損したわけじゃないから」
「そうか…しかし、ラグナロクの落下が止まらない…」
「間に合わなかった……って言うの……?」
苦渋の表情を浮かべながらルインが呟いた時であった。
シエルから通信が届いたのは。
『…三人共、もう限界高度だわ…!これ以上落下スピードが上がったら、ゼロ達を地上に転送出来なくなってしまう…!お願い!戻ってきて!!』
バイルを倒しても、ラグナロクの落下は止まらない。
シエルはゼロ達の身を案じて戻るように言う。
「くそ…っ!!」
悔しさにエックスが拳を握り締めた瞬間、バイルの狂笑が響き渡った。
「クヒャーッハッハッハ…まだだ…まだ終わらんよ…!死ねん!この程度では死ねんのだぁ!!」
「…バイル…!!」
「あの…爆発で…死ねなかったって言うの!?」
「クーックックックックッ…クヒャーッハッハッハッハッ!!言っただろう!儂はこの程度では死ねんのだよ!!最早、ラグナロクの墜落は誰にも止められん!!」
『ゼ、ゼロ…!もう駄目…!戻ってきて!早く!!』
「…いや、まだ手はある…バイルごとコアを破壊さえすれば、ラグナロクは崩壊する…。バラバラになれば…大気圏との摩擦で全て燃え尽きるはずだ…!!」
「うん…もう、それしかないよね」
『そんな…ゼロ!そんな事をしたら…あなたやルイン達は…!!』
「クヒャーッハッハッハッ!!出来るかね!?貴様らにそんな真似が!!レプリロイド達の英雄である貴様らが!!人間を守る正義の味方が!!地上の人間を守るためにこの儂を…守るべき人間であるこの儂を倒そうというのか!!」
「……」
自分が人間であることを良いことに言いたい放題なバイル。
自分を“守るべき人間”と言うところに、バイルの傲慢さが窺えた。
次の瞬間、バイルに無数のコー
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