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とある愚者の転生記
第十話 閑話2 テスタロッサ家に巻き込まれた転生オリ主 
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スボスでしたが、会って話せば情もわきます。
 実際のアリシアも見せてもらい、フェイトのことも、プロジェクトFATEのことも聞き出します。
 
「それじゃぁ、アリシアは貴方の能力では治らないのね………」
「残念ながら私の能力では無理です。死んだ人間は二度と生き返りません」
「でも、アルハザードなら………」
「アルハザードなんておとぎ話し………」
「アルハザードは本当にあるわ!」
 久しぶりにヒステリックなプレシアです。最近おさまってきたのになぁ………。

 意外とと言ったら大魔導師の二つ名に対し失礼か。
 アルハザードについても、しっかりと研究されています。
 って、「無限の欲望」とかかなりダークなところの研究資料とかあるんですが!
 原作の「ジェイル・スカリエッティ」の出自なんかから考えると確かにアルハザードはあるのかも知れません。
 ハッ、洗脳されてないか? 私。

「フェイトのことはどうするの?」
「はっ。あんな人形」
「フェイトはプレシア、貴女の娘だよ」
「私の娘はアリシアだけよ!」
「違う。アリシア「も」娘。フェイト「も」娘。貴女には二人の娘がいるのよ」
「いいえ、私の娘はアリシアだけよー!」
 うわい。地雷踏んだか。でも言っとかないといけないことだしな。

「でも、プレシア。アリシアにアルハザードでもう一度会えたとき、なんて言うの?」
「うるさい! 出てってー」

「ごめん。でも最期にね。アリシアがフェイトのことを知ったらどう思うのかな………」
 うん、卑怯だね。アリシアのことを持ち出すなんて卑怯極まりないや。
 それでも、主人公としてはプレシアを救うために伝えとかないといけないことだからな………。



「ありがとう、オリシュ。母さんから全部聞いたよ」
 プレシアとの大喧嘩の後、一週間ぐらいたってフェイトから声をかけられました。

 どうやら、フェイトはアリシアのこと、クローンのこと、プロジェクトFATEのこと、全て聞いたようです。
 そのうえで、ぎこちないながらもプレシアからもう一人の娘としてわかってもらえたようです。
 アルフも嬉しいのか、隣で尻尾をちぎれんばかりに振っています。
 よかったですねぇ。
 原作の流れは壊れますが、新たに家族として暮らせていけるようです。

「だから、姉さんのためにみんなでアルハザードへ行くんだ!」

 あれ?どうしてそうなった!?
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