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とある愚者の転生記
第十話 閑話2 テスタロッサ家に巻き込まれた転生オリ主 
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シア・シュバイツァ。少し前に次元流に巻き込まれた。ここがどこだかもわからないができれば助けて欲しい」
 と素直に答えた。

「わかりました。こちらに着いて来てください」
 少し時間はかかったが、色よい返事はもらえたようだ。時間がかかったのは「プレシア」なり「アルフ」なりに念話かなんかで確認していたんだろう。

 ファンタジーRPGで出てくる魔王の城のような建物に入り、まさに王座に座る女王様の貫禄のプレシア・テスタロッサに紹介される。っていうか、普通に怖いです。
 予定調和ですね。

 もちろん、原作の「プレシア」には色々もの申すことはあるけれど、仮にも助けてもらった身なので一応自重します。
 ヒステリックで怖いというのもあったりなかったり。

 嘘か本当か次元通信が今はできないと言われて、とりあえず連絡が取れるまで住まわせてもらうことを了承してもらいます。

 実際後ろ暗いところが色々ある(はずの)彼女は、管理局には連絡つけづらいでしょう。最悪闇から闇に葬られる可能性も考えないといけない。

 なので、さっさとレアスキルをばらしました!
 最初は機械の時間を戻し修理することから始め、怪我の治療(そのためにフェイトを傷つけたのはちょっと許せませんでした)を見せ、プレシアさんの病気を治すことを提案します。

 当然、治療に時間はかかるので、プレシアさんは難色を示しましたが、勢いで押し切りました。まぁ、治療に時間を充てるなら研究したいんでしょうが。

 そんなこんなで、一週間ぐらいフェイトやアルフと生活しています。
 彼女らは他人と生活したことがないので、なかなか距離感が難しいですが、少しは仲良くなれた感じです。
 いや、二人とも良い子ですね。

 天然だけれども。
 
 天然だけれども。

 大事なことなので2回言いました。

 ちょうど少し前にリニスがいなくなったタイミングだったようで、その辺も関係あったかもしれませんね。

 プレシアさんとは治療の最中に少しずつ話します。
 研究の話しなんかは、グレーなとこを外して話しますが、さすが、大魔導師と呼ばれるほどの研究者です。深く広く研究されたその知識はただただ脱帽です。
 ちょっとしたきっかけから出たアリシアちゃんの思い出話しは延々と長くて閉口しましたが!

 レアスキルによる治療が進み、体が癒されてくると段々ヒステリックな言動もおさまってきます。
 そういう状況で話しを交わすとただの母親なんだなぁ、とか思ったりします。
 原作では、「アリシア」が自分の力不足?のせいで起きた事件で死に、狂気の研究に走り、それすらも満足いかない失敗と考え、進む不治の病から残された少ない時間を、あるかどうかもわからないアルハザードの研究に使い、死んでいくラ
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