22.朝霧の君
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抜けている姿が見られるココであるが、意外と頭はいい方なのだ。いわゆる「勉強の出来るバカ」タイプと言えるだろう。勉強も出来ないし馬鹿なのは……愛嬌が無い場合は救いようがない。そういう点でいえば3人は愛嬌があるのかもしれない。
「まぁそういうことだから!じゃ、バッハハ〜〜イ!!」
ひらひらと呑気に手を振った直後、ココは疾風のような速さでその場を離脱。後には馬鹿3人と、その馬鹿どもに朝っぱらから付き合わされた連中のジトッとした視線だけが残った。
「よう、馬鹿ども。お前の作戦とやらに律儀に付き合ってやった結果がこれなんだが?」
「夜中にギャーギャー騒ぎ立てるからうるさくて眠れなかった挙句、朝の睡眠時間まで削っておいて結果がこれか?」
「というか……ココちゃんにいたずらしようとするの、よくないですぅ……」
「うむ。これは久々に貴殿らの根性を叩き直してやる必用があるらしいの。さてはて……」
「覚悟のほど、よろしーかね?」
「「「ひぃッ!?」」」
……以前にも触れたが、オリオン・ファミリアは熱血系が多い。そのため、こと罰則などに関しては非常にスパルタである。というより、皆してこの3人を懲らしめる口実がてら協力した節さえある。つまり、彼らには最初から逃げ場など無い。
「お………おのれココッ!次こそは……次こそはぁぁぁ〜〜〜〜!?」
「というかもう俺達が強くなる努力した方が早くね!?」
「フッ……それが出来るならこの世に『天才』なんて言葉はないぜ……」
数秒後、オリオン・ファミリアの敷地内に悲痛でちょっぴり汚い悲鳴が鳴り響いた。
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