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ラブライブ!〜μ’s feat.me〜
Aパート
LIVE13 百獣の王と狩人と
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瞬間に全員がこっちを向いてきて『何言ってんだコイツ』みたいな顔をされた。
「ッ?刹那、いきなりなんて事言い出すのさ!」
「今思い出したんだ、ゼノン・レイについて」
「そのゼノン・レイという人は何なん?」
「ゼノン・レイは……」
ゼノン・レイ、元々の職業はハンターである。某動画サイトで俺の次に人気があった奴だ。自前の腕力と動体視力を活かし熊やライオンなどを素手で殺すという動画を挙げていた。殺された熊やライオンは首から真っ二つにされ、コメント欄では、賞賛の声や生態系が可哀想という反対の声が挙がっていた。まぁ、賞賛の声の方が多かったが……
しかし、数ヶ月前から動画は消えていた。ネット上のブログも何もかも。そして、殺し屋の間では変な噂が流れていた。
曰く、ソイツはターゲットを素手で殺す巨人である。
曰く、ソイツは風の如く現れて去っていく。
曰く、ソイツは死神の使者である。
もちろん、それら全てが嘘ではない。いろいろと言い過ぎな部分もあるがそれに応じた実績を持っている。
「でも、スピードなら隼人君も負けてないと思うにゃ!」
「あぁ、スピードと腕力なら獅子神も負けてない。けど、アイツには致命的な欠点がある」
「何かしら?」





























「それは追撃だ」























「「「追、撃………?」」」
「お前らは戦果の大部分は追撃から生まれるっていう言葉を知ってるか?」
「知らないわよ」
「イギリスの軍事学者ベイジル・リデル=ハートが残した戦略論という書物にあった言葉だ」
「でも、それと隼人に何が関係あるの?」
ったく、殺し屋のくせに白夜は理解力が足りねえな。
「獅子神の攻撃は一発一発が単調だ。獅子神流拳法は普通は追撃用として使われる。けど、アイツは連続で放ってない。一発一発を放つのに精一杯なのか、教えられなかったのか……」
「でも、裏を返せばその一発が当たれば相手は結構ダメージを喰らうんじゃないの?」
絵里が最もな事を言ってくる。当たれば、な……
「その一発が普通に正面から受け止められた……」
「白夜のいう通りだ。思い出してみろ、さっきの獅子神の攻撃を」
そう言った瞬間、皆の顔が暗くなる。理解してくれたみたいだ。
(負けても良い!だけど、死ぬんじゃねえぞ!)



俺は屋上に来て相手が登ってくるのを待っていた。必ず階段から来る。そう信じていた。
「オレを舐めるなよ、糞ガキが?」
声が聞こえたのは後ろの方からだった。コイツ、どんな跳躍力持ってんだよ!そう思って後ろを振り返る。すると、













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