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ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
任務-ミッション-part4/戦う理由
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「くぅ…!」
その頃、ボーグ星人が爆弾を起動したことで、学院の生徒たちを換金していた地下にも当然ながら影響が起きていた。自分たちがいた、星人に乗っ取られていた屋敷の廊下は、天井が崩れ落ち、大地震でも起きたような惨状だった。サイトはそんな瓦礫の下から這い出てきた。
(そうだ…ボーグ星人は爆弾を仕掛けていたのか)
かつてのボーグ星人は、地球防衛軍の通信士の男性をサイボーグ化して操り、彼を地球防衛軍基地のいたるところに、たった一つでも基地を木っ端微塵にできる破壊力を持つ爆弾を仕掛けていたことがある。そのときのように、この屋敷にも爆弾を仕掛けていたのだ。自分たちの悪事を知るものを抹殺するため、自分たちの行いが世間に広められないようにするために。
「みんなは…?」
サイトは辺りを見渡す。出口への道は瓦礫によってふさがれ、誰の姿も…いや、見つけた!
「私はならここだ…」
「アニエスさん!」
そこで後ろからアニエスが姿を現した。しかし頭から血が少し流れ落ちている。崩れた瓦礫の尖った破片で頭に切り傷ができたのだろう。
「ミシェルは…ほかの者は無事か?」
「…今のところ分かってるのは、俺とアニエスさんだけです」
「なんてことだ…ここに来て敵の罠に落ちるとは」
アニエスは歯噛みする。
「アニエスさん、とにかく瓦礫に埋まっている生徒たちを引っ張り出しましょう」
「そうだな」
二人はすぐに、周囲の瓦礫を退かしながら、埋まっているであろう生徒たちを探し回る。すると、サイトがいくつかの瓦礫を退かしたところで、見覚えのある人物が二人倒れているのを発見した。
「ギーシュ!モンモン!」
ギーシュとモンモランシーの二人だ。二人は砂と破片にまみれながらも這い出てきた。
「うぅ…サイトかい?」
「いたた…あ、私…生きてるの…?」
よかった、二人とも名前を呼ばれてすぐに意識を取り戻してくれた。他にもレイナールやマリコルヌも瓦礫の下から姿を現した。
「うぅ…死ぬかと思ったよ」
「おぉ、マリコルヌにレイナール!無事だったのか!」
二人の友もまた無事だったことにギーシュは喜ぶ。
「ミシェルさんは…他のみんなは?」
すると、瓦礫の中から一本の腕がはみ出していたのを見つける。その手はしっかり小手を身につけていた。そして青く短い髪も見え隠れしている。
間違いない、ミシェルだ。
「ミシェル!」
「ミシェルさん!しっかりしてください!」
彼女は瓦礫に胸から下の部分が埋まってしまっており、サイトとアニエスに名前を呼ばれても反応がなかった。サイトは立ち上がって彼女の元により、何度も名前を呼びながら彼女の瓦礫の下から引っ張り出す。運よく、彼女の瓦礫は跳ね除けやすかったので、彼女を引っ張り出すのは容易だった。
「く…」
しかし、彼女は肩を負傷していた。
「モン
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