任務-ミッション-part4/戦う理由
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モンモランシーでさえ己に鞭を打って命を懸けようとしている。ここで退いてしまっては、紳士として、貴族として…
「…すまないサイト、ミス・アニエスにミス・ミシェル…このギーシュ・ド・グラモンは正気に戻った!貴族の名に恥じぬ華麗な働きを披露してやろうではないか!」
目に光を戻したギーシュはさっそく、薔薇の造花の杖をふるう。すると、サイトたちの足もとから青銅製のシャベルやつるはしが生成された。
「さぁ。これを使いたまえ!剣で掘り起こすよりも満足に掘れるはずだ!」
「なんだよ、便利なものあるじゃないか!」
サイトはギーシュの背中をバシンと叩き、シャベルをとって地面を掘り始めた。
「よし、ミシェルと私は救助活動を続けるぞ。サイトたちは出口へ向けて穴を掘るんだ。いいか、生き残りたければ根性で掘り進むんだ」
アニエスはサイトたちには指示を出し、出口確保と救援の二方向に方針を立て、彼らは直ちに作業を開始した。
地上…。
「ヴァリエール嬢に奴を近づけさせるな!撃て!」
その掛け声に従い、銃士隊の隊員たちはルイズを狙うゴドラ星人の攻撃を妨害するために、奴に向けて銃撃を仕掛ける。
「えぇい!邪魔をするな!」
ゴドラ星人も銃弾の攻撃を厄介に思ったのか、直ちに攻撃を中断し、銃士隊の隊員たちにお返しのエネルギー弾を撃ち込む。
「うわああああ!!」
その弾丸を避けきれずに、数名の隊員たちが爆風で吹き飛ぶ。
「大丈夫か!?」
「な、なんだ今のは…手から光の弾を飛ばしてきたぞ!?」
「貴様、今のは先住魔法か!?」
食らわなかった隊員たちも戦慄するしかなかった。
先住魔法、それはハルケギニアでメイジたちが使用する四大系統魔法とも、ルイズの虚無の魔法とも異なる力を表す用語として用いられている。特殊な力といえば魔法を浮かべるハルケギニアの人間である彼女たちも、今の攻撃が先住魔法の一種なのかと考えていたが、答えはそれとは大きくかけ離れていた。
「せんじゅうまほう?ほぅ、どうやら魔法とやらにはまだ解明すべきことがあるようだな」
そもそもこの星の生命体ではないゴドラ星人にそんな能力はないし、まだこの星に降り立って日が浅かった。興味深い情報を得て、ならばますますメイジたちの生態について調べておかなければならないと考えるようになった。
「その『せんじゅうまほう』とやらのことも聞かせてもらおうか!」
銃士隊の隊員たちに向かっていくゴドラ星人。
「ウィンディ・アイシクル…!」
銃士隊の隊員たちに構っている間に呪文の詠唱を完了していたタバサが、上空から無数の氷の矢をゴドラ星人に向けて飛ばす。
「ぬおお!!」
氷の矢に驚いたゴドラ星人は、体中にそれが突き刺さった。しかし、まだ倒れない。ダメージこそ通って入るようだが致命傷には至っていないようだ。
「あいつ
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