暁 〜小説投稿サイト〜
ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
任務-ミッション-part4/戦う理由
[5/12]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
の人たちから光をもらっていた。
義母であるアンヌ、メビウス、ヒカリ、GUYSクルー、ハルナ、ルイズ、レオ…そしてゼロ。彼らがいてくれなかったら、今自分はこうして立っていることもできなかったのではと考えてしまえるくらいに、こんな…どこにでもいるようなちっぽけな地球人の少年のために手を差し伸べてくれた彼らには大きな感謝を抱いていた。
「そのために、死ぬのが怖くないのか?それ以前に、守ろうとした者が自分の失望を買うような奴らだとしても、お前は戦えるというのか?」
「そりゃ、知らんぷりすりゃどんなに楽かも考えましたよ。でも…俺の涙なんかじゃ何も守れやしないし、この国が嫌なことだらけだからって、次に一度でも逃げたら…俺はずっと後悔すると思います。俺を救ってくれた人たちに会わせる顔がなくなってしまうのが、一番怖いんです」
「……」
恩人たちに恥じない人間でありたいから、か。ミシェルはサイトの戦い理由がそこにあることを悟った。すると、剣を使って地面を掘り続けていたアニエスがからかうような笑みを見せてきた。
「どうしたミシェル。任務に来る前はあれだけこいつにえらそうなことを言っておきながら、ここで音を上げるのか?こいつの方が根性があるぞ。どうやら副隊長はお前よりもサイトのほうが適任かもしれんな」
「なっ!た、隊長!?」
あのアニエスがこんなことを言ってくるとは!今の一言がすごく腹正しかったことも合って、ミシェルはボロボロになった体に鞭打ち、腰を上げた。
「じ、冗談じゃない!やりますよ!私だってやってやりますよ!」
確かに、さっきまで恥ずかしげもなく言ってのけ、それを行動に映そうとしたサイトはそれなりに注目すべき点があるのはわかったが、だからといって自分の銃士隊副隊長の座の譲渡など応じれるはずもない。…最も、アニエスからすれば冗談のつもりだろうが。
「おいお前たち、男が何時まで落ち込んでるんだ!さっさと掘り起こせ!他にも埋まっている連中がいるのだろう!今の魔法学院の生徒共は同級生を見捨てるような非情の輩か!?」
ミシェルは今の隊長の言葉でムキになったこともあり、勢いに乗ってギーシュたちを奮い立たせる激を放った。
「それは…心外だな」
「わ…わかったよぉ…」
「…私も、掘るわ。泥臭いのは嫌だけど、こんなところで生き埋めになりたくないし、だらしのないギーシュのフォロー役なんて私以外に勤まりそうにないし」
同じ釜の飯を食べてきた同級生を見捨てる、それは非情、これを言われたことやサイトたちの最後まで諦めようとしない姿が、彼らにも伝わった。レイナール、マリコルヌ、そしてモンモランシーの順で立ち上がった。
「ほらギーシュ、あなたも立ってちょうだい!私のナイトなんでしょう?ここでへこたれて、それでも私のナイトなの!?」
さっき、絶望のあまり泣き出していた
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ