暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
StrikerS編
109.5話:ストライカー達の戦い
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 それを見て嬉しそうに「しゃあ!」と声を上げるアスカ、そこへ別の怪人もどき≠ェ襲い掛かる―――が、到達する前にガイラの拳が顔にめり込み、吹き飛ばされる。


「喜んでないで、少しは周りを見ろ」
「はは、ありがとな相棒=v
「…相棒≠チていうな」


 本当に嫌そうに呟くガイラ、それを見て笑みを見せるアスカ。
 そんな二人を囲い込む敵の数々、だが二人はそんなものに物怖じしていなかった。

 背中合わせになった二人は拳を構える。口角を上がってる笑みと、静かに眺める無表情という正反対の表情の二人。

 しかし背中合わせに構える姿は様になっていると魔導士達は見て思った。


 ―――ここから、炎と雷と、力と技が飛び交う戦いが始まる。
























 空中に出現したモニターには、赤い糸のようなもので拘束されたフェイトの姿が映し出されている。
 それを一目見た後、相対する者達に挟まれる形でそれぞれ構える二人―――エリオとキャロ。


「ルーちゃん、私達が戦う理由なんてない! 私達と戦って、何にもならないよ!」
「ガリュー、君も主人を守る戦士なら、ルーを止めて! ルーはあいつらに騙されてる…操られてるだけじゃないか!」


 必死に目の前にいる相手―――ルーテシアと、その召喚獣であるガリューに、説得を試みる二人。
 だが、二人からの敵意は変わらない。それは譲れない思いがあるから。


「…あなた達にはわからない。優しくしてくれる人がいて、友達がいて、愛されてる。私の大切な人≠ヘみんな、私の事を忘れて、いっちゃう。―――ひとりは、嫌だ…ッ!」


 ルーテシアの小さな叫びと共に、彼女の足元に召喚魔法陣が展開される。そして同じ物が、彼女の後ろの上空に出現。
 そこから現れたのは、彼女の切り札と言える巨大な召喚獣―――彼女自身の『究極召喚』の白天王=B


「寂しいのは、もう嫌だ…ッ!」
「……ッ」
「独りぼっちは―――嫌だぁぁぁぁぁッ!」


 悲痛な叫び、それに呼応するかのような白天王の雄叫びが上がる。
 それに対しキャロが動く。彼女とは違う桃色の召喚魔法陣を展開し、詠唱を始める。


「『天地貫く業火の咆哮、遥けき大地の永遠(とわ)の護り手、我が元に来よ、黒き炎の大地の守護者』…」


 背中の羽を動かし、地上より高く飛ぶ白天王。その隣に、キャロの召喚魔法陣が展開される。先程白天王が召喚された時と同じぐらいの大きさのものだ。
 そしてそこから、大量の業火が立ち上がる。それはこれから召喚される竜の、象徴とも言える炎だ。

 時を同じくして、ガリューが動く。空へ飛びあがり、エリオ
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