暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
StrikerS編
109.5話:ストライカー達の戦い
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気じゃ…!


「あぁ、ゲンヤ・ナカジマ三佐ですね。『特策隊』のガイラと、このバカがアスカです」
「あ、おい今バカっつったろ!」
「アイク部隊長から任されてます。取りあえず援護は欲しいですが、混戦になるので俺達に当たらないようにしてください」
「おい、聞けよ相棒!」
「相棒っていうなって何度言ったらわかる」


 ボカッと、アスカの頭部に拳が飛ぶ。
 嫌な音と共に、アスカは殴られた部分を抑えうずくまる。相当痛かったようだ。


「『特策隊』って、あの門寺がいた…」
「そういうことなんで、俺達行きますね」
「あ、おい待てって! 置いてくんじゃねぇよ!」


 さっさと向かうガイラを、慌てて追いかけるアスカ。
 あまりに急なことで、ポカ〜ンとなるゲンヤ。その後ろから部下の一人が「大丈夫ですか?」と声をかけた。


「―――援護だ…」
「え…?」
「あの二人を援護しろ!」


 ゲンヤの大声に、全員が驚いた。いきなり現れた二人に、この戦場を任せるとも取れる発言だったからだ。
 しかしそんな事を知る由もなく、アスカとガイラの二人は会話を交わしながら歩いて行く。


「ガイラ、こいつら倒した数で勝負だ!」
「…お前は一々勝負にしないと戦えないのか?」
「いいじゃねぇか! それとも何か、負けるのが怖いか?」
「―――いいだろう、受けて立つ」


 アスカの挑発にあっさりと乗り、ガイラは懐からあるもの≠取り出す。
 それは左右非対称に形作られている、赤いスロットのようなもの。しかしスロットと言っても、それは筒のような形ではなく、赤い部分はL字になっており、下部には透明な部品も付いている。


「お、今日はノリがいいねぇ―――それじゃあ俺も行こうか、アークル=I」


 それを取り出したガイラを見て、アスカは笑って首から下げていた赤い宝石―――アークル≠掴む。掴んだ手の隙間から、オレンジ色の光が漏れる。

 ガイラは取り出したもの―――ロスト≠へその辺りへ当てる。するとロストの端からベルトが出現し、反対側の端と繋がり一つのベルトへと変わる。
 アスカは両手をへその前で、三角形を作るように構える。光るアークルはアスカの周りを飛び回ると、手で作られた三角形の中央へ。
 眩いばかりの光を放つと、アークルは中央に赤い宝石、その周りに金色の装飾。そして銀色のフレームのベルトへと変化する。

 更にガイラは、懐から取り出したもののスイッチを押す。


〈 ――― Joker ! 〉


 すると取り出したもの―――ジョーカーメモリ≠ゥら音声が流れる。
 そしてガイラは、それを空高く放り投げた。

 アスカはベルトが出来上がると、左手を腰の右側に移動させ
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