暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
StrikerS編
109.5話:ストライカー達の戦い
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」
「グオオォォォォ!」
新たな魔法陣から、不気味な生命体が現れたのだ。
彼らは人型でありながら、様々な動植物、昆虫などの特徴が取り入れられた体を駆使し、防衛ラインを死守しようとしていた魔導士達に襲い掛かってきた。
この場を指揮するゲンヤ三佐も、これには流石に少しずつ防衛ラインを下げざる負えなくなり、ジリジリと余裕がなくなってきていた。
(どうすりゃあいい…このままじゃ、本気でマズい…!)
早く何か対抗策を出さないと…!
そう焦るゲンヤ、だがそれは突然やってくる。
上空から、フクロウのような顔と翼を持った生命体が、ゲンヤ目がけて急降下し始めたのだ。
「ナカジマ三佐!」
「ッ!」
魔導士も魔力弾で迎撃するが、あまり効果は見られない。ゲンヤも焦っていた所為か、それに気づくのが遅れ既にすぐそこまで迫っていた。
このままではやられる、そう結論付けた―――次の瞬間!
「ゴェ…ッ!?」
迫っていた生命体の顔に、誰かが乗るバイクの前輪がめり込んだではないか。
フクロウのような生命体はそのまま吹き飛ばされ、バイクはバランスを保ったまま地面に着地した。
バイクを跨いだまま、乗っていた人物はヘルメットを脱いだ。
そこにいたのは、少し長い長髪を後ろで束ねた、まだ少年のようなあどけなさの残る青年だった。
「今の危なかったな! もう少しで、爪で八つ裂きにされてたりして」
だっはっはっは、と笑う青年。しかしゲンヤとしては冗談じゃないと怒りたい気分だったのだが、先程謎の生命体に襲われそうになった恐怖の所為で、気持ち的にはそれどころではなかった。
「―――そんなこと言ってないで、さっさと仕事するぞ、アスカ」
そんなゲンヤの後ろから、聞きなれない声が聞こえてくる。
振り向くとそこには、『アスカ』と呼ばれた青年とは違い、くせっけの強そうな短髪で、どこか不機嫌そうな青年が立っていた。
「なんだよガイラ、そんな面倒くさそうに…あれか、飯食い損ねたか?」
「お前じゃないんだから、そんなことで不機嫌にはならない」
「なんだよ〜、ツレないな〜」
『ガイラ』と呼ばれた青年は、ゲンヤに目もくれず前へ。アスカの隣に並ぶと、目の前にいるガジェットや謎の生命体へと視線を向ける。
「スカリエッティの怪人もどき=c情報通り、本物の怪人程ではないようだな」
「あぁ、これならしっかり、暴れられるぜ!」
「お、お前達! いったい何を…!?」
静かに観察するかのように佇むガイラと、拳を手のひらに打ち付け気合十分といた様子のアスカ。
そんな二人に、慌ててゲンヤが声をかけた。まさかあんな状態で戦場に向かう
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