暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
StrikerS編
109.5話:ストライカー達の戦い
[6/12]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
守る』って思いさえあれば、十分なんじゃねぇのか?」


 アイクのその言葉に、ゼストは遂に膝をついた。
 倒れないように、咄嗟に後ろから両肩を抱え支えるイーナ。丁度そのとき、部屋の中へ数名の人物がやってきた。


「だ、旦那!?」


 一番最初に飛んできたのは、妖精のような姿形をした小さな女の子―――アギト。
 彼女は部屋にゼストのはっきりした姿がない事を確認すると、一目では誰だかわからない状態になっている人物の下へ。それがゼストだと気づくと、周りで心配そうにグルグルと跳び回った。


「あなたは…アイク一等陸佐!」
「確か、機動六課のシグナム二尉だな」
「はい…ゼスト殿は?」
「説得できた。それと、戦闘機人の一機を捕縛した」


 部屋に入ってきた数名の内の一人―――シグナムはアギトと同サイズで飛ぶリインフォースUを連れて、騎士服に身を包んだアイクへと問うた。
 その問いにアイクは短い報告を返し、シグナムは少し驚いた様子を見せる。


「そうですか…流石はエースオブエース≠ナすね」
「おいおい、それはあの嬢ちゃん≠フだろ? 俺はそんなんじゃねぇ」


 シグナムの言葉に、謙遜するかのような素振りを見せるアイク。
 その様子をシグナムの少し後ろで見ていたリインは、改めてアイクの姿をまじまじと見る。


(こ、この人が……地上での白兵戦において右に出る者はいないとも言われている、陸のエースオブエース=\――アイク・ヴォーデン一等陸佐、ですか…。士さんの上司なだけあって、やっぱり貫禄あるですね…)


 しかし現在では他世界へと渡ることもあるので、厳密には陸≠ナはないのだが、それは置いておくとしよう。


「シグナム二尉、犯罪者の護送はこちらでやる。君達は地上の援護に行ってやってくれないか?」
「私が、ですか? あなたが戦場に出た方がよいのでは?」


 シグナムの当然とも言える質問に、アイクは鼻で笑って窓の外に見える空を見上げた。


「あっちは俺が居なくても大丈夫だろうよ。―――うちの自慢の前衛(フォワード)が、今そっちの代わりに防衛ラインの援護に回ってるからな」


 そう言ったアイクの表情は、非常に自慢げなものだった。
























 その地上防衛ラインは、というと……


「―――ぐあぁ!?」


 苦戦を強いられていた。
 何分六課からの援護がない中で、それでも懸命にガジェットと戦っていた。なのはやヴィータに教導された人員が、うまく立ち回っていたが……

 ある時を境に、状況は一変した。


「ギャギャギャギャギャ!」
「ガアアァァァァ!
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ