暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
StrikerS編
109.5話:ストライカー達の戦い
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守る』って思いさえあれば、十分なんじゃねぇのか?」
アイクのその言葉に、ゼストは遂に膝をついた。
倒れないように、咄嗟に後ろから両肩を抱え支えるイーナ。丁度そのとき、部屋の中へ数名の人物がやってきた。
「だ、旦那!?」
一番最初に飛んできたのは、妖精のような姿形をした小さな女の子―――アギト。
彼女は部屋にゼストのはっきりした姿がない事を確認すると、一目では誰だかわからない状態になっている人物の下へ。それがゼストだと気づくと、周りで心配そうにグルグルと跳び回った。
「あなたは…アイク一等陸佐!」
「確か、機動六課のシグナム二尉だな」
「はい…ゼスト殿は?」
「説得できた。それと、戦闘機人の一機を捕縛した」
部屋に入ってきた数名の内の一人―――シグナムはアギトと同サイズで飛ぶリインフォースUを連れて、騎士服に身を包んだアイクへと問うた。
その問いにアイクは短い報告を返し、シグナムは少し驚いた様子を見せる。
「そうですか…流石はエースオブエース≠ナすね」
「おいおい、それはあの嬢ちゃん≠フだろ? 俺はそんなんじゃねぇ」
シグナムの言葉に、謙遜するかのような素振りを見せるアイク。
その様子をシグナムの少し後ろで見ていたリインは、改めてアイクの姿をまじまじと見る。
(こ、この人が……地上での白兵戦において右に出る者はいないとも言われている、陸のエースオブエース=\――アイク・ヴォーデン一等陸佐、ですか…。士さんの上司なだけあって、やっぱり貫禄あるですね…)
しかし現在では他世界へと渡ることもあるので、厳密には陸≠ナはないのだが、それは置いておくとしよう。
「シグナム二尉、犯罪者の護送はこちらでやる。君達は地上の援護に行ってやってくれないか?」
「私が、ですか? あなたが戦場に出た方がよいのでは?」
シグナムの当然とも言える質問に、アイクは鼻で笑って窓の外に見える空を見上げた。
「あっちは俺が居なくても大丈夫だろうよ。―――うちの自慢の前衛(フォワード)が、今そっちの代わりに防衛ラインの援護に回ってるからな」
そう言ったアイクの表情は、非常に自慢げなものだった。
その地上防衛ラインは、というと……
「―――ぐあぁ!?」
苦戦を強いられていた。
何分六課からの援護がない中で、それでも懸命にガジェットと戦っていた。なのはやヴィータに教導された人員が、うまく立ち回っていたが……
ある時を境に、状況は一変した。
「ギャギャギャギャギャ!」
「ガアアァァァァ!
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