暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
StrikerS編
109.5話:ストライカー達の戦い
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ーヌ、他数人はスカリエッティの実験素体として回収された。

 当時もスカリエッティと手を結んでいたレジアスだが、彼がそのことを知ったのは事後。しかもゼストに忠告した後だった。
 レジアスはこのことを酷く後悔していた。しかし今更スカリエッティから手を引けば、地上を守ることはできない。だから後悔しながらも、地上の平和を守ろうとしてきた。


「ゼスト…俺は―――」


 レジアスの独白が始まろうとした、その時。


 ―――背後に、秘書の女性が立って…



「―――ッ!」


 鋭利な爪を、突き刺そうとしたその時だった。
 突き出した爪は甲高い音を立て、途中で止まったのだった。


「な…ッ!?」
「ッ、貴様!」
「な、何故…!?」

「―――おいおい、野暮なことをするんじゃねぇよ」


 その場にいた全員が驚いた。
 そこにいる筈の誰かが言った言葉、それはその場にいる誰かのものではなかった。

 だが、秘書の女性の爪の先。そこに黄金の剣が現れる。
 そしてそれと共に、その剣の持ち主―――青髪の、筋肉質の男性が立っていた。


「あなたは…ッ!?」
「悪いですが、少し大人しくしていてください」
「ッ!?」


 新しい声、同時に秘書の女性にバインドが施される。
 突然のバインドに驚く秘書、その背後に現れる黒髪の女性。彼女の手には、魔導の杖が握られていた。


「お前は―――アイク!」
「おうゼスト、未練があって蘇ってきたか?」
「お久しぶりです、ゼスト。それと…オーリスも」
「イーナさん…」


 現れた二人は、アイク・ヴォーデンとイーナ・トレイル。
 『特別対策部隊』の部隊長とその副官だ。

 実は二人とゼスト、レジアスは同期の局員だったのだ。若干二人の方が若いが…
 


「何故、お前達が…」
「地上(こっち)に帰ってくれば、こんな大きな騒ぎが起きていて、驚いたものだ。で、こっちで色々調べるうちに、お前さんが怪しいと睨んでな」
「そうこうしているうちに、更にはこの大騒動。念の為あなたの警護も兼ねた捜査を、と思いこの部屋に忍び込んでいました」
「い、いつの間に…」


 さらっと言っているが、聞いている三人は若干唖然としている。二人が『特策隊』で多忙を極めているのは、レジアスやオーリスは勿論、ゼストも知っていること。
 そんな二人がこの騒動を治める為ではなく、同僚のいざこざに力を尽くしていたのだから。驚くのも無理はない。


「取りあえずあなたは、大規模騒乱罪その他諸々の罪で逮捕です」
「くッ…」
「それからレジアス、オーリス。そしてゼスト、お前らにも話してもらうことがたくさんあるからな、覚悟しとけよ」


 ア
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