暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
StrikerS編
109.5話:ストライカー達の戦い
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 目の前に立つ、自らの姉。
 数日前の襲撃事件で戦闘機人にさらわれた姉、彼女はこの数日の間で思考回路を弄られたようだ。自分の問いかけにも応えてくれない。


「―――ぐ…ぁ…」
「…………」


 そしてその姉は、自分の首へと手を伸ばし…掴んで持ち上げていた。
 当然首が絞まり息ができず、苦悶の声が漏れる。


「抵抗を止めて、投降しなさい」
「―――ッ!」


 姉―――ギンガの言葉を無視し、スバルは自らを掴む腕を返し、背負い投げをしようとする。
 が、スバルの怪力をもってしてもギンガを投げ飛ばすことは叶わず、逆に襟首を掴まれ投げ飛ばされた。


「行動不能段階まで破壊…その後、回収します」
「ッ、ギン姉!」


 スバルが叫ぶも、やはり届かず。スバルに迫ったギンガは容赦なく腹部へ左拳を、上体を起こしがら空きとなった顎へと、右のアッパーが入る。
 威力のある攻撃でスバルは上空へと打ち上げられ、更に脳を揺さぶられたことで意識が飛んでしまった。

 そこへ追い討ちをかけるべく、ギンガはウイングロードを発動。改造された左のリボルバーナックルを、手の部分を回転させながら突撃し、空中へと飛び出した。
 空中に飛び出した勢いと、回転するリボルバーナックル。気絶しているスバルには当然、防御の術はなくこのまま攻撃を受け、多大な被害を受けてしまう。

 だが、それを阻止するものが。


〈 ――― Wing Road ! 〉
「ッ!?」


 半物質化した道が出現、その上をローラーが滑り、迫っていたギンガの左手を弾いた。
 それだけではない。


〈 Calibur shot, left turn !(キャリバーショット、左回転!)〉


 発せられているのは、スバルの相棒―――マッハキャリバー。
 その声に従って、気絶している筈のスバルが体を捻り左回転、ウイングロードに合わせるかのように右足を振り上げた。

 咄嗟に左手で防御するギンガ、だが振り上げた右足はウイングロードを進み、宙で縦に一回転。その勢いのまま…!


〈 Shoot it ! 〉


 右拳を打ち出した。
 防壁を作り両手でガードするギンガ、後ろに作ったウイングロードに上手く着地するが、すぐに上げた表情には確かに驚きの色があった。
 それも当然だろう、何せ気絶させた筈の相手が、空中で見事な連撃を繰り出してきたのだから。

 対して、スバルはというと…
 ボロボロの状態ながらウイングロードに立っており―――たった今、意識を取り戻した。
 自分がウイングロードに立っていて、更に正面には驚いた様子のギンガがいる。先程とは全く違った光景に、スバルも驚かされ
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