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鎮守府の床屋
前編
7.提督だったら……いいよ
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くりだって分かってさ」

 ほーん……こいつにそんな妹がね……。

 気持ちよさそうにアホ毛をなびかせながら眠りこける妖怪アホ毛女を眺める。こいつの寝姿を見てると妙に頭を撫でたくなる衝動にかられるが、北上の手前、その衝動は必死に抑えた。……どっちにしろ今日はもう閉店だな。

「ハル」
「ん?」
「我慢してないで撫でてあげれば?」
「アホ」

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