9.紅の君よ、呪われてあれ
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「おーい、帰ったら俺にもちゃんと事情説明してくれよー?」
「今日は機嫌が悪い。ギルドか、暇な古参にでも聞け」
「冷てぇなー………ま、いいや」
帰り道、アズは『神の血』についても『神に捨てられた』という言葉についても、一切聞こうとしなかった。何故なら、アズはその話がオーネストにとって面白くない話であることを感じ取っていたから。
(そうだと気付いてしまうと、なーんか白けて興味なくなるんだよなぁ)
アズは、然程他人の詮索をしない。誰に対しても自然体で、表面的な心情というものを気にしない。
ただ、表面上の無神経とは違い、深層的な心情には敏い方だった。オーネストもまた似たタイプではあるが、アズは――とにかく、気になりそうなことに気付いた上で、それでも気にしない。
きっとそこに、オーネストがアズにだけ心を許す理由があるのかもしれない。
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