暁 〜小説投稿サイト〜
俺達は何を求めて迷宮へ赴くのか
8.リリリーリ・リーリリ
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隆寺を倒壊に導いた伝説の飛鳥文化アタック!!何故オラリオにこの技の使い手がッ!?」

 おお、リリよ。7番リリエンタールに主人格を奪われてしまうとは情けない。でもいいのれす。つまりリリエンタールが表ということはアズに甘えまくりでも合法化され、決議は賛成が明瞭の紅蓮をぽにょぽにょがわふわふ焦土で秩序に基づくランデビューポロロクロイスはいだらぁなのれす、まる。

「にゃははははは〜〜!ぱーぱ、ぱーぱぁ♪」

 ほっぺすりすり。パパはおひげがないので気持ちいい。首筋に顔を埋めて匂いをかぐと、なんだかとってもいい匂い。せっかくだからリリの匂いもあげるのだ。ぎゅぎゅっと抱きしめてパパの首からぶらさがりれす!

「わーい!おさるさんごっこ〜♪パパぁ、だっこして?」
「いやパパって、俺と君は歳の差3歳ですけどぉ!?」
「うぐがががが……り、リリめぇぇぇ〜〜!!誰に許可を得てアズに色目を使ってんのよ!!こうなったら……私もコーヒーを飲む!浴びるようにっ!!」
「おい馬鹿やめろ!!事態を収拾できなくなるから!!できなくなるからぁぁぁぁ〜〜〜〜!!!」

 その後、リリは同じく盛大に酔っぱらったマリネッタと共にアズの鎖を使って電車ごっこのように貧民街を飛び出し、アズは哀れ都市轢き回しの刑(肉体よりも生暖かい視線による精神的なダメージ多し)を受けることになってしまった。
 その後も怒涛の勢いは止まらず、アズは二人をおんぶにだっこでダンジョンに突入させられたり、よそのファミリアの見学にいかされたり、最終的には「あの告死天使に隠し子が!?」というあらぬ噂まで立てられてしまった。

 なお、最終的に酔い倒れた二人を抱えて屋敷に戻るアズからはパパの貫録を感じる、とゴースト・ファミリアは盛大にからかい、帰ってきたオーネストに至っては「その子たちの面倒見るんなら、ダンジョンから身を引くことも考えとけ」と妙に優しい声で奨められたという。



 = =



「いいじゃねぇか……大切なもの。陳腐で下らねぇが、人間なんて下らねぇ位が丁度いいと思わねぇか?」
「るせー!てめーだって彼女の一人でも持ったらどうだ!!俺知ってるんだぞ!てめー結構モテてんだろ!!俺の知る限りでもお前に惚れてる奴6人くらいいるぞッ!!」
「俺みたいなろくでなしに惚れる女がいたら、こう言ってやる……『お前、男の趣味が最悪だ』ってな」
「言ってろ!確かに間違ってもないがな!!」

 オーネストは殆ど酒を飲まないが、アズは結構飲んでいる。ジョッキに注がれたビールを一気に飲み干したアズは、ぶはー!と大きく息を吐く。

 珍しく不機嫌だな、とオーネストは少し意外に思う。

 アズという男は、基本的に冷めている。例えば10人中10人が激昂するほどの外道が相手でも、この男
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