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俺達は何を求めて迷宮へ赴くのか
6.無頼漢調査その一
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リオン・ファミリアに至ってはレベル5の冒険者を複数有する強豪として知られている。

 エイナは取り敢えず事情を話した。すると、三人そろって微妙な顔をする。
 何事かと思っていると、フーが教えてくれた。

「館の主がいなくてよかったね。あの人親の仇みたいにギルド嫌いだから………本人がいたら間違いなく門前払いだよ?」

 うんうんと他二人が頷く。【情報その一:オーネストは大のギルド嫌い】と情報が追加されたところで、ヴェルトールが神妙な顔をした。

「というか駄目じゃんエイナちゃん。護衛もなしにオーネストの近辺探ったら……オーネストの事が嫌いな連中に襲われるよ?」
「え!?な、何ですかそれ!嫌いな連中が、何で私を!?」
「だから、人質だって。オーネストもアズも無関係な人を巻き込むの大嫌いだからさ……だからこそ『連中』はやるんだよ。今までも何度かやられてるんだよー?」
「そうそう、ほんと嫌なことする連中だよね。おかげでこの館、誰か一人常にレベル3以上の冒険者がいるルールになっちゃったからね……」
「ちなみにアタシみてーな非力な奴はオーネスト様が護衛アイテムこしらえてくれんだよ?」

 フーとメリージアは自慢げにブレスレットのような(チェーン)を「いいだろー!」と言わんばかりに見せつけてくるが、その鎖は巷では「魂を告死天使に売った証」と言われているのを知ってるんだろうか。

 ちなみにココはレベル5、ヴェルトールはレベル4、フーとメリージアはまだレベル1らしい。………参考までに言っておくと、オラリオではレベル3に到った時点である種の「人外扱い」とされることを考えればどれだけ贅沢なことをやっているかが伺えるだろう。
 【情報その二:二人には敵が多いらしい】が情報に追加。ついでにエイナもこっそり護身鎖を受け取りつつ情報収集を続行することになった。

「じゃ、私から。一番槍は武人の誉れ!スキタイの戦士としてこういう所は譲れないよ!」
「出た!ココのスキタイ自慢!これが始まるとスキタイ民族の勇猛さについて小一時間は喋りまくるぞ!!」
「そしてそのクセして人の話はそんなに聞かないのが彼女の悪い癖なんだ」
「はぁ………それじゃ、アズさんオーネストさんの出会いからお願いできます?」
「………はぁい。じゃ、オーネストから行くよー」

 【ココ・バシレイオスの証言】

 オーネストに会ったのは……大体5年前だったかなー。
 何度も言ったけど、私は誇り高きスキタイっていう遊牧民の出身なのよ。スキタイの中にはゼウス・ファミリアに所属してた凄い戦士だっているのよ?超スゴイでしょ?……っとと、脱線してないよ。ちゃんと質問内容覚えてるから。

 私、一応オーネストと同い年なんだけどさ……これでも出身地では100年に一人の武才だって持
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