6.無頼漢調査その一
[4/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
、耐えるんだ!!今酔い止め探してるから!!女の子の尊厳を忘れちゃ駄目だぁぁぁぁ!!」
「な、ナルハヤでオナシャス。もう長くは……うえっぷ!?」
「あーーー!!あーーーー!!あーーーーーー!!」
……何やら凄い騒ぎだ。ヴェルトールもそっちを眺めて呆れていた。
「いっそゴミ箱とかに出させてあげたらいんじゃない?無理に我慢すると逆に苦しいよ?」
「だ、大丈夫……これでもアタシ、スキタイの戦士だし。めっさ勇猛だし。………ぉぶっ!?」
「説得力皆無ですねー……あ、どうぞ。友達の胃袋からかぐわしい物が出ちゃうかもしれないけど上がっていきなよ」
「思いっきり入りたくなくなること言わないで下さいよ!!」
「う……お………お、オボロロロロロロロッ!?」
「ぎぃぃぃぃぃぃぃやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!!」
「イヤァァァーーー大惨事ぃぃぃーーーー!!」
【調査ファイル一:屋敷にいた人たちの証言】
「アタシ?アタシはメリージアだけど……アンタ誰よ?」
「うえっ……口の中酸っぱい……頭痛い……二日酔い的なアレだコレ……」
「だから安酒ガブガブ飲むのは止めとけって言ったのに……ハイこれ薬」
メイド姿のアマゾネスという非常に珍しい女性の後ろには、ダウンした黒髪で長身の女性(ほのかにゲェボの香りがする)を介抱する好青年の姿があった。
「ん?ああ、こいつら?おい二人とも、お客さんに自己紹介!」
「あ、私は【シユウ・ファミリア】のフーと言います。こっちでダウンしてるのは……」
「うい……【オリオン・ファミリア】所属、ココ……花も恥じらう17歳……あー、ちょっと楽になってきた」
「ど、どうも。ギルド所属のエイナです」
早速反応に困る方々である。
もう既に3ファミリアの冒険者が一堂に会して仲良ししてる時点で異常事態と言ってもいい。というのも、神と神は対立構造にあることも多く、他ファミリア同士の交友や恋は最終的にトラブルのもとになる可能性が非常に高い。だから、この光景はそれだけで異常なのである。
「あ、主神の事とか気にしなくていいですよ。ここに集まる人なんて主神のこと気にしてないから」
「ウチの主神はそういうの無関心なんだよなー」
「ああ……ウチは気にするけど、アタシが気にしてないからダイジョブ」
(ココさんの発言が大丈夫じゃないんですが……)
とはいえ、この様子では二人は交友が意外と広いらしい。アルル・ファミリアは割とマイナーだが、ぬいぐるみや人形、彫像などを多く出荷する商業ファミリアだ。あの有名な『ガネーシャ像』を建造したのもこのファミリアが関わっている。
シユウ・ファミリアも鍛冶ギルドの中では小規模ながら、その技術力はヘファイストス・ファミリアやゴブニュ・ファミリアにも匹敵するし、オ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ