第29話 =攻略再開=
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俺たちの口からはもう尊敬を込めた言葉しか出ない…リズの実力がここまでだったとは…ユカがさっき「私たち」といったけど俺ももうメリットしかない…なんてったって術使用のための文章覚えてないからな。
「本当に…ありがとう、リズ!」
「きゃっ!?…サチ、いきなり抱きつかないでよ…」
そんな場面にもリズは微笑を見せていた。サチに引き続きシリカとユカもやってるし…俺が行ったら牢獄へジャンプだろうけどな。
「また、夜家で会えるんだしそろそろ行くぞー!…リズ、ありがとな」
「へっへん、どういたしまして。…じゃあいってらっしゃい!」
その言葉に俺たちはリズに手を振りながら背を向け転移門へと移動した。全員の腕には銀色に光る腕輪がここからでもよく見える。なんか死亡フラグっぽいけどそんなもの俺が…俺たちで軽々折ってやる!そんな気分だったと思う。
―――――――――――
=第73層=
「…リクヤじゃねーか!それに嬢ちゃんたちも!」
「ご無沙汰してます、クラインさん」
「まだ生きてるのね、クライン」
俺達が転移門を抜け少し歩くと紅い武士のような鎧を着た6人組ギルド「風林火山」が声をかけてきた。シリカはリーダーとしてなのかとても丁寧な対応だったが俺たちは…特にユカだけど、きつい言葉を浴びせる。
「ひっでぇ…それにしても珍しいな。最近来なかったのによぉ」
「そろそろ収まってきたころだしな」
「そか…大変だな、ユニーク持ちも。俺は人間が出来てるからいいが…」
リズの話では最近ではもう双・大剣士について聞きにくるものはもうほぼいないそうだ。攻略組ギルドから発せられた噂だと中層プレイヤーは考え、自分のできる限り聞いたらしいが情報屋にもないスキルというのが分かり早々と諦めてしまったらしい。
「ねぇ、クライン。今どのくらいまでマッピングできたの?」
「ちょっと待ってろ…」
そういいメニューを開くクライン。普通こういう情報は金になるのだが同じ仲間としてのだろうか、快くマッピングデータをサチに送ってくれた
「あと少しで…ボス部屋?」
「そういいたいが、結構入り組んでてよ。なかなかたどり着けないんだコレが。」
「…なるほど…俺たちは今から挑戦しに行くけど、クラインたちは?」
「俺たちぁちょうど終わって戻ってきたんだ。同行はできねぇや」
そういったので別れを告げ俺たちとクラインたちは真逆の方向へと歩き出した。目指すは迷宮区、そしてボス部屋到達だな。さすがにボス部屋に入ったとしても偵察で終わりにしないとやばそうだけど…
―――――――――――
=第73層 迷宮区=
「だりゃああ!!…スイッチ!」
「任せて!」
俺がガードを崩
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