3.騒霊劇場へようそこ
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「ヘスヘスがいない今、ネタを完成させるには君の助力が必要だ!」
「あはは、嫌です」
「「なん……だと……」」
遠回しに言うかと思ったらどストレートに断られた。俺とロキたんは肩を抱き合って崩れ落ちる。
「昔は……昔はあんな子やなかったんや!いつから……なんでや!何でこんなコトに!」
「俺達、どこで教育を間違ってしまったんだろうな……」
「敢えてツッコむなら二人ともノリノリで茶番を開始することが一番の間違いだと思うが」
リヴェリアさんの至極まっとうなツッコミがその場に木霊した。
ともかく、俺たちは地上に戻って知り合いファミリアのロキ・ファミリアにこの話を持ちかけたのである。ロキたんは俺の心の友なので割と快く同意をしてくれた。よって、一緒に進むことになった。あの芋虫地帯を二人で抜けるよりはるかにマシなのでオーネストも不満を口にはしない。
が、主神と仲がいいからと言ってメンバーと仲がいいとは限らない訳で。
「アンタまだ冒険者してたんだ。素質無いんだからとっとと辞めたら?」
「それを決めるのは俺だ。そういうお前は余程お節介が好きらしい」
さっそくティオナとオーネストが喧嘩腰な雰囲気だ。実際にはオーネストにティオナが一方的に絡んでいる構図なのだが。このファミリアで一番フレンドリーな彼女にどうやったらあそこまで嫌われるのやら。
「変な話だよな。一番仲悪そうなベートとは軽口叩きあう仲なのに、あいつ何であんなにティオナちゃんに嫌われてるんだ?」
俺が出会う前の話だが、ベートとあいつはちょっとした口論から喧嘩になって顔面グチャグチャ、肋骨ボキボキ、血ダラダラの息絶え絶えになりながら友情を深め合った仲らしい。互いにブラックジョークを言い合っては悪い顔でにやりと笑っている様子からその距離の近さがうかがえる。
そして、そんなベートとは対照的にティオナはオーネストに異様に辛辣だ。
「……好きになれない理由は分かるんだけどねぇ、私も何でティオナがあんなに突っかかるのかよく分からないのよ」
ティオナの姉のティオネでさえその理由は分からないらしい。
しかし、本格的に嫌っているのとも何だか違うあの突っかかる感じ。まさか嫌よ嫌よも好きのうちって奴か?……あの戦闘大好き感情ドストレートのアマゾネスが?
待てよ、そういえば前にオーネストが目を離した隙に一人でダンジョンに突っ込んで階層主を素手で殺しながら自分も死にかけていたことがあったな。あの時は戦闘不能なはずなのにまだ前へ進もうとするゾンビオーネストを回収したのがロキ・ファミリアで、治療したのがティオナだった。二人の仲は前から険悪だったらしいから、複雑な感情はあるのかもしれない。
「ちなみに好きになれない理由って?」
「オーネストは貴方がオラリ
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