2.異世界ホームステイ
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に思いついたアイテムをヘスヘスに見せているのだが……。
「話は分かったけど、コレぶっちゃけ効果が分かりにくすぎて商品化しても売れないと思うなぁ」
「んーやっぱりそこが最大の問題だよなぁ。しゃーない、しばらくは毒ポーションだけ売るか……新商品って難しいなぁ」
「酷く名前がキケンな香りだけど、売れるのソレ?」
「うん。意外と好評なのよね」
ちなみに毒ポーションは魔物を毒状態にする恐ろしいポーションである。ポーションは生物への吸収率が非常に高いので、毒を混ぜてもよく吸収してくれる。魔石に反応するよう独自の改良を加えたので人間に害はなく、特に虫系魔物には即効性が高い。麻痺タイプと継続毒タイプがあり、7層辺りから出てくる群れ魔物どもに囲まれたときのエスケープ手段としてそこそこ売れ行きは好調である。
なお、予算削減の為に原料は全部現地調達。入れ物もポーションの入れ物工場で出来た形の悪いけど機能するのを引き取って使用してるので限りなく低予算低価格である。ポーションの調合方法が独自理論過ぎて原材料も安物ばかりなのは秘密だ。
ちょっと前には通常ポーションと精神回復ポーションを合わせたミックスポーションを開発したのだが、何も考えずに売ろうとしたらポーション開発競争の禁忌に振れたらしく大変な目に遭ったのでお蔵入りになった。あれは泥沼の抗争だったな……。
ちなみに俺は金に困ってる訳じゃない。
ただ、オーネストと付き合ってると敵を作りやすいのであんまり贅沢な生活が出来ないし、俺自身贅沢な生活は庶民感覚の所為で怖くてしたくない。よって最低限の生活費と冒険の準備費を削った残りの金のうち、半分を貯金に。残り半分を趣味のアイテム作成に。そして余った金とアイテムの売り上げははいらないからスラムの人達や金に困ってる人たちにポンと手渡ししている。
「というわけで今回余ったお金ヘスヘスにあげる」
「お、おおおお……!?前々から思っていたけどキミはお金の価値を軽視しすぎじゃないか!?これ100万ヴァリス以上あるだろ!?」
「300万ヴァリス♪」
「やっぱりキミおかしいよっ!!」
ヘスヘスの手にぽんと金貨袋を手渡すと、余りの重さにフラフラしていた。彼女はファミリアがいないので貧乏な神なのだ。本人に言ったら傷つくから言わないけど。いずれファミリアが出来た時の為に持ってて困る物じゃないだろう。
「まったく……そんなにポンポンお金を動かすから『金を受け取ると死後の魂を持って行かれる』なんて根も葉もない噂をたてられるんだよ。………念の為聞くけどマジじゃないよね?」
「俺人間なんだってば。神じゃあるまいし、そんなこと出来ないよ」
「食べて良い?」
「え?」
「え?」
気が付いたら、金髪美少女が物珍しそうにじゃが丸くんポーシ
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