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艦娘達の長い一日
追跡
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軽巡は震え上がり、すごすごと後退した。
戦艦ル級「ハナウタデモウタイナガラ 、ユックリ ツイテキナサイ」
体にまとったオーラは消え、いつもの整った顔に戻った。
軽巡へ級「マッタク ボスハ イツモ コレダ
軽巡ホ級「ホントウニ イヤ」
軽巡達は鼻歌ではなく、愚痴を垂れながらチンタラ続いた。
しかし、軽巡達は
後方から高速接近する者に気がつかなかった。

叢雲「見つけたわ!」
足の魚雷を構え、狙いを定める。
叢雲「そこよ、食らいなさい!」
射出された数本の魚雷は水中を泳ぎ、軽巡目掛け加速する。
彼女らが気付いたのは、着弾してからだった。
激しい炸裂音と共に、軽巡へ級の右弦の砲門が吹き飛んだ。

軽巡へ級「グワー!?」
何が起こったのか、数秒の時間を要した。
軽巡ホ級「テ、テキシュウ!?
ゼンインニ ツウタツ、コウホウヨリ テキシュウ!」
叫ぶ様な声で通信を入れる。
叢雲「一撃で仕留められなかった、、!?」
手に持つ、連装砲を構えると、
高速接近しつつ、砲撃態勢に入る。
叢雲「くっ、手が震える、、
疲労が溜まって照準が甘くなっている」
片手で持っていた連装砲を両手で持ち直し、砲撃した。

軽巡ホ級「ヨケロ!」
横に飛んだ軽巡へ級は、着弾を免れ、
水飛沫を被る。
叢雲「外した、、!なら接近して!」
軽巡ホ級は、軽巡へ級の前に立ち、
叢雲に対して、次々と砲撃をする。
軽巡へ級も態勢を持ち直し、攻撃に参加する。
叢雲はジグザグに進み、砲弾を避けながら、近づいてくる。
軽巡ホ級「ハヤイ!クソッ、アタレ!アタレ!」
軽巡へ級「シネ!」
叢雲の周りに水柱が上がる、
それらをかき分け、叢雲は進む
叢雲「この距離なら外しはしない!」
再び構えた連装砲が火を吹く。
砲弾は軽巡ホ級の肩をかすめ、
軽巡へ級の脳天に直撃!
軽巡へ級「グワー!!」
重い炸裂音と共に軽巡へ級の部品が吹き飛び
本体は川に沈んで行った。
軽巡ホ級「オイ!シッカリシロ!」
軽巡へ級の手を掴み引揚げようとするが、その腕に再び力が入る事は無かった。
叢雲「やったわ、あと1隻!、、、っ!?」
もう一隻に照準を合わせた所で、
叢雲は動きを止めた。

戦艦ル級「タノシソウネ ワタシモマゼテ」
先行していた戦艦ル級、重巡リ級が、
無線を聞きつけ、戻ってきたのだ。
3対1、、
叢雲は冷や汗をかく。
重巡リ級は砲門を構えると、
戦艦ル級が手を出し、制止した。
戦艦ル級「セッカクノ オキャクサンヨ、タノシマナクチャ
ソコノカンムス、チャンスヲヤル。
ワタシヲ ウチナサイ」
戦艦ル級は無防備に、両手を広げてみせる。

重巡リ級「テキガキタトイウコトハ、
サクセンガバレテルト イウコト、
ハヤクタオシ
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