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Fate/GrandOrder///OutBre;ak
魔眼の少女と真瞳少女
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じゃないのか?
死んだ人間の運命は変わらない。そこで死んだんだ、変わる事は絶対にありえない。でも、その死を何度も体験させたら……どうかな?
同じ何度も何度も体験したら馬鹿でも慣れると思うんだよね。
殺される、殺された、俺は、私は、アタシは、ワシは、ウチは―――――殺される。
恐怖は死すら凌駕する。根拠はない、関心もない。
でも、繰り返される自身の死に魂魄って奴は耐えられないのさ。
魂はその死を恐怖し、その死から逃れようと抗う。
決められた運命からは逃れられない。
だが、もし、その運命から逃れられたら……。
その螺旋から外れたのならその運命は、その人間はどうなるのか?
「ちょッ……待って!」
ハァハァッ……と走りながら必死に着物美人を呼び止める。
着物美人はそんな俺の呼び止めを無視しせっせと足を早め。
複雑な路地に入っていった。
その路地の入り口は不確かだった。
入ろうとすると自然と身体は逆を向いていたり、入ってはならないと思ったりと。まるで結界の様な…………。
って待て。これって結界じゃないのか?
手を差し伸べ、目を閉じる。
心の目でその手の先をイメージし脳内で具現化する。
はっきりとは見えないし解らない。だが、明らかに色が違う事は分かった。
うっすらと見えるその色は紅。
真っ赤な紅色の筈なのに……不思議と透けて見える。
恐らく結界を貼った人間の趣味だろう。
結界を貼ってるのに先が見えるなんて……意味あるのか?
まぁ、その結界の存在に気付けなければ意味はないだろうけど。
俺は差し出した手を更に進ませ結界の奥へと滑り込ませる。
壊すんじゃない。侵入くるんじゃない。
その結界と同化するイメージで身体を結界へと運ばせた。
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結界は複雑で短調だった。
入る者は拒まず、帰る者は帰らすと。
そんな設定で結界はこの路地全体を覆っており隠すと言うよりは紛らわすに近い結界だった。
その景色と同化させる様な。
本来見える筈の物を見えなくする結界、それを見せない様に見せかけ実は隠してるけど実は隠しきれてない。
結界を張った魔術師は敢えて誤魔化す様に結界を張ったのだと理解するより納得した。
成程、実に合理的だ。
言うならば俺と似てる。
この結界の主と俺は同類だ。
そう確信し俺は足を進めた。
その先は明るかったり暗かったりと曖昧で人気のない路地裏と思ったけど。案外、綺麗だったりするし。
手入れの行き届いた裏路地ってもの乙なものだ。
入り口以外に結界は貼られておらず、それ以外の結界は見当たらない。確
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