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Fate/GrandOrder///OutBre;ak
魔眼の少女と真瞳少女
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んだ?
その仕草は神に祈りを捧げている。なのに、何故、こんなにも―――億劫なのだろう。
解る筈なのに判らないその男の生き方に疑問を感じた。
だが、否定はしない。人の生き方は人の数ほどある。
肯定はしない、否定もしない。疑問に感じても異論は唱えない。
「えぇ、始めましょう、マスター」
本来なら召喚される事のないサーヴァントに本当なら組み合わされる事のない組合せ。
最高の組み合わせでもあり、最悪の最低の組み合わせでもある。
彼らの齎す、願望は聖杯にどんな影響を与えるのか?
「―――――死が、俺の前に……立つんじゃない」
その言葉を言い終えたと同時に全ては終わった。
【直死の魔眼】それは生きているものの命を直視する魔眼。
無限の再生能力を誇っても、どんなに強固な盾でも、隠し切れない綻びを持っている。
その弱点、その寿命を直視する。
それが、直死の魔眼だ。
「……魔眼、」
式は普通の人間だ。
肉体のスペックは普通の人間とさして変わらず、特質した点はない。
肉体的な面から見れば式は普通なのだ。
「やれやれ、疲れた」
足元に落としていた鞘を拾い、懐刀を収める。
「お疲れ、式。
悪いねぇ、仕事でもないのに」
「いいよ別に。こんなのは仕事の内に入らないからさ。
あぁ、でも、労ってくれるならハーゲンダッツのイチゴ味を所望する」
「冷蔵庫に入ってるから好きに食べな」
式は年相応の笑顔で冷蔵庫を開ける。
やっぱり、普通の女の子なんだ。そう思える瞬間だった。
「あれ?……抹茶も有るけど」
「それは私の……いや、それは天城にあげてくれ」
それを聞いた式はハーゲンダッツ『抹茶』を俺に向けて投げた。
「おっとと」
俺はそれをキャッチし。
「いいんですか?」
「構わないよ、大したおもてなしもしてないしアイスくらいはね」
そして今度はスプーンが投げられた。
俺はスプーンを受け取り、ハーゲンダッツ『抹茶』を一口。
―――やっぱり美味しいなハーゲンダッツ。
……いや、いやいやいやいや!
和んじゃ駄目だ!
「ちょっと待って下さい!?」
「?」
自然な穏やかな表情で蒼崎はこちらに振り返る。
「あの反応……いや、そもそもの問題だ。
えっと……まず、そもそもの問題から。俺は違う、時空から飛ばされてこの世界に来ました」
「知ってるよ、さっきの説明でね」
「いや、そうですけど……。その、多分……俺が原因で…………」
「気にするな」
え……?
気に……するな?
「君のせいなんて確証はないし。仮に君を狙ってここを襲ってきたとしても関係ない」
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