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Fate/GrandOrder///OutBre;ak
魔眼の少女と真瞳少女
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に移し替えられてるんだけど」
 この部屋の玄関ドアを開けた瞬間、別の世界と思え。
 状況を把握し、周囲を確認する。
「やれやれ、厄介な結界だね」
 蒼崎は窓ガラスに触れながら。
「一度、張ると固定される結界……。
 私の結界を上書きしつつ。これ程の結界を張るなんてね」
 蒼崎の手は窓ガラスに触れている筈なのに、触れていない。
「面倒だねぇ、」
 眼鏡を外しながら。
 でも、面倒と思っている様には見えない表情で。
「式、見えるかい?」
 ―――見える……?
 その時、式は掛けているジャケットから刃物を取り出した。
 懐刀……鞘から銀の刃を引き抜き。鞘を地面に落とした。
「あぁ、見えるよ―――死の線だ」
 その少女は刃を構え、見えない線に反る様に。

「―――直視、」

 刃は見えない線を切り裂いた。
 火花の散る音、部屋の色彩は元の色に戻り始める。
「流石、直死の魔眼。
 生きているものならどんな物でも命を断ち切る最凶の瞳」
「直視の……魔眼?」
「知らないのかい? いや、君の時空には存在しない異物だったかな」
 部屋は元の色を取り戻し、一体の結界は消える。
 結界を無効化したのか……?
「式、」
「解ってる、まだ終わってない」
 部屋はまた、暗闇に包まれる。
「結界は核を破壊しない限り、無限に張り直される」
「術者は? これ程の魔術、術者は近くに居る筈じゃあ」
「まぁ、近くに居るのは確かだね。
 でも、結界の外だ。こちらの妨害は無意味だよ」
「そんなの意味ないよ」
 そこで少女はとある言葉を放った。
「―――生きているのなら、」

「―――――神様だって殺してみせる」



「言峰、」
 侍はサーヴァントだった。
 それはランサーと対峙し、正体を明かされ無かった男。
 その男は東洋人、長髪の髪を纏め。鎧で全身を覆った男は教会の椅子に座り。
「ルーラー。
 ランサーと対峙したそうですね」
「えぇ、なかなかの手練でした」
 白髪の長髪を揺らしながら笑みを浮かべた。
「真名はクー・フーリン。獣の如き、荒々しさは英雄に相応しい……」
 サーヴァント ルーラーの男の笑みは清々しい。
 なのに、寒気を感じる様な冷徹さを含む。
「流石は……いえ、この聖杯戦争が終えるまで貴方の真名を口に出すのは禁句でしたね」
 聖杯戦争でサーヴァントの真名を明かす事は弱点を曝す事と同義である。故に、ルーラーのマスター 言峰 綺礼はその真名を口に出すのを禁止している。
「この聖杯戦争で勝ち残る為ですから我慢して下さい。
 私は戦闘向きではありませんので真名を明かされた瞬間、私の実力はサーヴァントの中では最弱クラスとバレてしまう」
「確かに、そうかもしれません。
 ですが、と
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