任務-ミッション-part3/奴隷商売星人
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その頃…。
「商品なら注文通りそちらに届けてやる。洗脳処置も完了済みだ。そちらの命令にはなんでも従うようにできている」
屋敷内に設置されている通信モニター越しに、ボーグ星人は画面の向こうにいるであろう、他文明の星人と話をしていた。会話の内容からして、奴隷商売のことについてに違いない。
『予定日までにその星…「エスメラルダ」、だったか?そちらへ取りに向かわせてもらうぞ』
「御代をお忘れなき用に…」
『もちろんだ。そちらとは仲良くやっていきたいからな。では、そろそろ切るぞ』
通信先の星人はそのまま通信を切り、モニターは屋敷にあるエントランスや食堂、個室…あらゆるエリアの監視映像に切り替わった。
「取引先はブラック星にレイビーク星にブラコ星…やはり他の星人たちにとっても魔法は貴重なサンプルとして注目されているようだな」
「クール星人に感謝せねば。奴らがこの星を見つけてくれたおかげで、我々もこの星に生きる貴重なサンプルの宝庫を手にすることができた」
「この星の権力者たちも…ふ、現金な奴らで助かったよ」
互いに笑いあうボーグ星人とゴドラ星人。自分たちの商売が円滑に進められて喜んでいるのが見える。…奴隷商売などという、人の意思や権利を…誇りを踏みにじるようなことでなければ、誰も彼らを責められはしなかったのだが、彼らにとって他の星に生きる命など商売品の価値しかなかった。
「ん?」
ふと、ゴドラ星人はモニターの方を振り返り、何かに気が付いた。
「侵入者が来たようだぞ」
「ほぅ、意外だな。これほど早く、それもこの場所を見つけ出すことができたとは」
ボーグ星人は動揺するどころか、関心した様子だった。てっきり自分たちの行いに気づくような者がこの星にいるとは思わなかった。いたとしても…力を使わずとも自分たちの用いる『ちょっとした方法』でならば、懐柔することも容易いと思っていた。
「まずは人間の門番共を使って力試しさせるとしようか。ボーグ、構わんか?」
「いいだろう。この星の野蛮人共の見せる余興、楽しむとしようか」
ボーグ星人から許可をもらったゴドラ星人は、モニター前のデスクに設置されたキーボードの、赤いスイッチをプッシュした。
「……」
サイト・ミシェルの二人は星人の監視カメラに映されていた通り、エントランスの扉を開き、屋敷内に侵入した。屋敷内は暗い夜の闇が立ち込めていて、静寂に包まれていた。目立たないようになるべく階段の手すりや棚の影を伝いながら、ミシェルは銃、サイトはウルトラガンを構えて周囲を警戒しながら進んでいく。
「ミシェルさん。どうします?これこういうの初めてだからよくわかんないけど…ただ突っ込んでいくと屋敷の連中に悟られるだろうし…」
サイトが侵攻中、ミシェルはサイトにも突き刺さりそうな鋭い視線を突きつけてきた。
「
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