任務-ミッション-part3/奴隷商売星人
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生態を知るために、この国のメイジを集めていたが…あの女の言っていた注文の品までここにいたとはな。ちょうどいい。お前も回収しておこうか」
あの女?一体だれのことを言っているのだ。しかし、疑問がわきあがるルイズを他所に、ゴドラ星人はルイズに近づこうとする。
「貴様、そこで止まれ!ヴァリエール嬢に近づくな!」
無論外で待機を命じられていた銃士隊の隊員たちもルイズを守ろうと彼女の前に立ち、銃を向けるが、ゴドラ星人は止まろうとしない。止まる意思がないことを確認した銃士隊の隊員たちは一斉にゴドラ星人に向けて発砲した。しかし、わずか一瞬、ゴドラ星人は残像を残すほどの速さで全ての銃弾を回避してしまう。その速度を武器に、ゴドラ星人が銃士隊の後ろに下がらせられていたルイズの前にあっという間に接近していた。
「ただの人間に用はない。我々の狙いはお前だ」
「っ!」
ゴドラ星人はルイズに手を伸ばし、捕らえようとした。
「そうはさせない」
しかし、その言葉がどこからか聞こえてきたと同時に、ルイズとゴドラ星人の周りを、季節はずれの冷気が襲った。突然発生した冷気に、ゴドラ星人が戸惑いを見せて動きを止める。やがて冷気は霧となり、二人の間を包んでいく。
「この魔法って、もしかして…!」
まさかと思ったルイズは、突然腕を引っ張られ、何かの上に乗せられる。そして、体が浮いていくのを感じた。
霧の中から抜け出すと同時に、その正体を見るルイズだが、予想通りの相手だった。
「タバサにキュルケ!また来てたの!?」
さっきの霧はタバサが発生させたものだったようだ。そして今自分が空を飛んでいるのは、彼女の使い魔シルフィードの瀬に乗っていることによるものだった。
「だって、誰もいない学院にいたって何も面白くないもの。だから暇つぶしに来てやったのよ」
ルイズからの問いに対し、退屈そうに語るキュルケ。
「退屈しのぎでこんなところまできたの?どれだけ暇なのよ…いつもならボーイフレンドたちとお話しているんじゃなかったの?」
「そのフレンドたちもいなかったから退屈してたんじゃない。それにあなた、助けてあげたんだから礼ぐらい言って頂戴」
「そ、そうね…ありがと」
相手がキュルケだから、余計に素直にいえそうになかったが、とりあえず礼を言っておいた。
「ところでダーリンはどうしたの?もしかして…」
キュルケがサイトの名前を出し、ルイズははっとなる。
「そ、そうよ!サイト!タバサ、瓦礫の方に向かって!サイトがあの下にいるかもしれない!」
彼女は爆発した屋敷のほうを指差して、一度地上に降りるように支持を入れたが、地上の方から突然一発の光が自分たちの乗っているシルフィードに向けて飛ばされる。ゴドラ星人が地上から彼女たちに向けて光弾を連射してきたのだ。華麗な動きとスピードで避けていくシルフ
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