任務-ミッション-part3/奴隷商売星人
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に心底呆れ返った。一方で、ゴドラ星人はサイトの姿を見て、何か気が付いたのかボーグ星人に話しかけた。
「…ボーグ、おそらくこいつ、地球人だぞ」
「何だと?地球人?」
目を凝らしながら、ボーグ星人はサイトの姿を再確認する。
「なるほど、確かに地球人だな。だが、なぜこんな星に…」
「理由などどうでもいい。とにかく、この小僧は始末した方がよさそうだ。我々の情報をこの星の下等生物共に知られたら、我らの仕事の障害になりかねん」
「下等生物とは言ってくれる。貴様らが捕まえていた学院の生徒たちはもう我々の保護下にあるんだぞ。人質にすることもできんがどうする気だ?」
ミシェルが不敵に笑みを見せて余裕をあらわにして見せたが、星人たちはこれといってひるむ様子を見せてこなかった。
「我らが商品として確保しておいたそいつらのもとへたどり着くのをなぜ許したと思う?」
「何だと、我々がここにたどり着くのは貴様らの予想通りだったというのか?」
「侵入したシロアリを一網打尽にするために、そいつらを餌にしたのさ。我々の力をもってすれば、貴様らのような下等種族などすぐに始末できるからな!
どうやら貴様ら3人が主力のようだな。見せしめとして商品共の目の前で始末してくれる!」
「そうはさせるか!」
星人の企みなど阻止してくれんと、サイトはデルフを振りかざしてボーグ星人に切りかかった。対するボーグ星人は甲冑のごとき丈夫さを誇る両腕をクロスさせてサイトの斬撃を防ぐ。防がれはしたが、そのままサイトは壁にボーグ星人を押さえつけた。
「背中ががら空きだぞ!」
ゴドラ星人が腕を突き出して光弾をサイトに放とうとすると、バン!と銃声が鳴り響くと同時に、一発の弾丸がゴドラ星人の腕に直撃した。ミシェルが銃で星人を狙い撃ったのだ。
「…小癪な」
「隊長、私が殿を勤めます。先に生徒たちをお連れして外へ行ってください」
「俺もここで足止めします!ギーシュたちを連れて早く行ってください!」
「わかった。二人とも、無理はするなよ」
自分たちの任務はこの星人たちと戦うことではない。たった今救出した生徒たちを外へ逃がすことだ。星人の相手を二人に託し、アニエスはギーシュたちを先に逃がしに外へ向かおうとする。
「そうはさせまいといっただろう?我々の仕事は他人に知られるわけにいかん。全員ここで…死んでもらうぞ」
しかしボーグ星人はそれを見逃さない。奴隷商売に出すための商品たちや、自分たちの行いを知ったものたちを生かしておいただけで後の災いにしかならない。だったら殺すまでだ。奴はリモコンスイッチを取り出し、その装置についていた赤いボタンを押した。
その瞬間…。
ドオオオオオオオン!!!!
鼓膜が破れそうなほどの激しい爆音が張り響いた。しかしルイズのエクスプロージョンと異なる、
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