任務-ミッション-part3/奴隷商売星人
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ゃないか!」
デルフを担いだ姿を現したサイトの姿を見て、ギーシュたちは重くなっていた腰を上げた。
「サイト、あなたどうしてここに!?もしかしてあなたも捕まって…!」
「ギーシュにモンモン!お前らも捕まってたのか!」
「だから私はモンモランシーよ!!」
モンモランシーもサイトがここにいるのは、自分たち同様捕まっているのではと思ったが、直後に彼から気に入らないあだ名で呼ばれて憤慨する。
「サイト、生徒たちは無事か!?」
さらにアニエスとミシェルの二人もまた、サイトに追いついて来た。
「な、なんだよ…まぐれでギーシュと互角になってただけの平民じゃないか…」
しかし、ギーシュとモンモランシー以外の魔法学院生徒たちは、助けに来たのがただの平民の集まりだったことに失望した。だがそんなことを言ってる場合ではない。アニエスは閉じ込められていた
「陛下から貴殿らの救出を命じられた銃士隊のものだ。これより貴殿らを外へ避難させる!着いてこい!」
「は、早くしてくれ!もうこんなところにいるのは御免だ!」
生徒の一人が助けが現れたことでもう我慢の限界だったこともあり、懇願するように叫ぶ。サイトとアニエス、ミシェルの三人を先頭に、彼らは屋敷の出口の方へと向かう。
「ま、待ってよみんな…!」
一方でマリコルヌは、ふとっちょな体が災いしたため、すぐに息を切らし、みんなの最後尾の位置でバテバテの状態で走っていた。
「マリコルヌ、早く来るんだ!また捕まってしまうぞ!」
だが彼一人のためにいちいち下限をしている場合じゃない。あいつらがいつ現れ、自分たちを再び捕まえに来るのか分かったものじゃないからだ。
「大事な商品共を」
「逃がすわけにはいかんな」
その声が聞こえたと同時に、アニエスとミシェルが前後の両方向を振り返った。サイトも咄嗟に振りかえって、相手の正体をその目で見る。
「お前は…ボーグ星人にゴドラ星人!?」
入り口側には甲冑の星人、自分たちが進んできた後方には赤ペストを着込んだような模様の星人…間違いない、母からも聞いたことがある侵略星人、それも聞かせた当人が言っていた異星人たちだった。
「ほぅ、お前我々のことを知っていたのか。てっきりこの文明遅れの星には、我々を知っている者はいないと思っていたのだが」
「文明遅れだと…!?貴様、どこまで僕たちをなめれば気が済むんだ!無礼者め…」
ボーグ星人の、明らかに見下した発言に起こった学院の生徒の一人だが、直後にゴドラ星人の手から彼の足もとに向けて一発のエネルギー弾が炸裂する。
「ひ、ひいぃ!」
結局さっきと同じ。威勢がよかったのは最初だけで、ゴドラ星人のわざと外した攻撃に怖気ついて腰を抜かしてしまった。
「バカ、簡単に挑発に乗るから…!」
レイナールは易々と相手の発言に乗ったその同級生
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