任務-ミッション-part2/絶望の牢獄
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…色事ばっかのお前と一緒にしないでくれ」
自分の恋人の耳元でささやく行為がギーシュの嫉妬心に少し火をつけたらしい。が、レイナールはギーシュと違って女性問題を起こすようなことはしない。女性付き合いは健全なものを理想としていた。モットも当たり前のことなのだが。モンモランシーも、こんな軽いシチュで僅かな嫉妬を抱くのなら、浮気などしないでほしいものだと心の中でつぶやく。が、その一方でようやくギーシュがこんな一面を自分に対して抱いてくれたことについても、内心でちょっと嬉しがっていたりしたのは内緒だ。
「…で、レイナール。何を思いついたの。言ってみて」
言われた通り、彼女はレイナールの言葉に耳を傾け、レイナールは彼女の耳元で思いついた策を明かした。
「おそらくあの星人とやらはまたここに来るはずだ。
使い魔は主の目となり耳となる。ロビンを使ってあいつらの情報を探らせるんだ。そうすればあいつらの目的がわかるし、僕たちがここから脱出するためにとるべき行動も見えてくる」
「おぉ、なるほどその手があったか!」
それをいつぞやのルイズたちとアンリエッタのやり取りの時のように盗み聞きしていたギーシュが思わず大声を出してしまう。
「ギーシュ、声が大きいよ…しぃ!」
空気を読んでいたのか、マリコルヌが人差し指を口の前で立てながらギーシュに黙るように警告した。
「いいアイデアね、レイナール!どこぞのグラモン家の四男とは大違い」
「そ、そんな…」
さらりと辛辣な一言をギーシュに言うが、モンモランシーは無視して指先にロビンを座らせ、命じる。
「ロビン、次に扉が開いたら、すぐに廊下に出て、奴の後を追って。あいつらが私たちに何を求めているのかそれを確かめるのよ」
ロビンは主からの命令に「ゲコッ」と答えた。
すると、再び部屋の扉が開かれ、さっきの星人が姿を見せる。しかし、先ほど奴が連れて行った学院の生徒の姿がない。
「次はそこの二人だ。来い」
次も入り口付近にいた二人の生徒を指名し、選ばれた二人の生徒はようやく解放されると思って立ち上がり、星人に着いて行った。
「…今よ、行ってらっしゃい」
ロビンはモンモランシーからのGo宣言を受け、直ちに床の上を急ぎ足で跳ねながら進んでいった。そしてロビンが去ると同時に、扉は自動で閉じられ、ロックされた。
「大丈夫かなぁ…」
ロビンはいくらモンモランシーの使い魔といっても、所詮は蛙だ。踏み潰されたりしてしまえば終わりだ。マリコルヌは不安を口にする。
「これしかもう僕たちに残された道はないんだ。モンモランシー、頼むよ」
「わかってるわ。正直こんな面倒事は御免こうむりたいけど、ここで死ぬまで暮らすよりはずっとまし。だったらやるしかないわ」
ルイズの惚れ薬を解毒するためにラグドリアン湖へ行くときも、水の精霊とのやりとりでヘ
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